アーミー・ハマーが主演を務める映画『ALONE/アローン』より、約4分にも及ぶ緊迫の本編映像が解禁となった。
本作は、テロリスト暗殺のミッションを実行できず、敵地から逃れる途中、誤って砂漠の地雷原に踏み入ってしまった兵士に、容赦なく襲いかかる自然の脅威と、過去の自身のトラウマとの壮絶な葛藤を痛々しいまでに描いたアクションスリラー。自身初となるアクション・スリラーに挑むアーミー・ハマーをはじめ、恋人役をアナベル・ウォーリスが演じる。
援軍が到着するまでの絶望の52時間が幕を開ける
長らく紛争が絶えない砂漠に無数の地雷が埋められた危険地帯で、地雷の爆発によって吹き飛ばされた兵士仲間が、「生き延びろよ」という言葉を遺して力尽きる。マイクはその言葉を支えに、彼が遺した装備を手繰り寄せ、無線を修理してなんとか本部指揮官とのコンタクトに成功。受信状態が最悪な中、マイクは懸命に自分の窮状を伝え救助を要請するが、指揮官の対応はいたって事務的で、援軍が到着するのは「うまくいけば52時間後」だという。いら立ちを隠せないマイクをよそに、指揮官は最終手段として、無情にも手足の一部を失うことはあっても命だけは助かる方法“シューマン作戦”を言い渡す。
ここから52時間一歩たりとも動くことができないという“シチュエーション”の始まりともいえるシーンだが、この映像では、必死に交信を図るマイクを捉える一方で、彼が広大な砂漠にたったひとりという物理的状況も度々映し出される。映画では、援軍が到着するまでの52時間の間に大自然の猛威がマイクに襲い掛かるだけでなく、極度の疲労で意識も混乱し始める中で、彼自身が抱えている問題やトラウマといった“内面世界”に迫っていくことにも注目したい。
全編出ずっぱりの熱演を見せるハマーは、マイクが陥ってしまう状況について「マイクは物理的に身動きが取れないでいるけど、これは彼自身が感情の中で身動きが取れなくなっていることを象徴していて、この状況を通じて彼の人生に起きたことすべてを再び体験させるんだ」と語り、さらに、「マイクは自分が何をしているのかも分からない。迷子になってしまっている。自分がどこにいるか分からないという状況が、彼の人生そのものを象徴しているんだよ。どこか分からない広大なこの地で脱する方法が分からないんだ」と、映画が描き出す“本当の”テーマについて語っている。
映画『ALONE/アローン』は6月16日(土)より新宿シネマカリテほか全国公開
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