アメリカ演劇界最高の栄誉とされる第69回トニー賞の授賞式が現地時間7日(日本時間8日)、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされていた俳優の渡辺謙(55)は、日本人初の受賞の快挙も期待されたが、惜しくもそれはならなかった。
『王様と私』は、1860年頃のタイ・バンコクを舞台に、シャム国王と家庭教師のイギリス人女性の関係を描いたミュージカル。渡辺謙が王様役で主演し、名作ミュージカルの16年ぶりのリバイバル公演となる。
渡辺謙は、ブロードウェイデビューとなった本作でミュージカルにも初挑戦。ミュージカル主演男優賞にノミネートされたものの惜しくも受賞は逃し、日本人俳優として初の快挙とはならなかった。
授賞式後、渡辺謙は自身のtwitterを更新。「長い長い1日でした」と感慨深く綴っている。
長い長い1日でした。他の作品のさわりだけ見ることが出来ましたがファン・ホーム以外はよく知るBroadway Musicalでした。バートの演出がいかに誠実か、改めて尊敬の念を抱きました。仲良しのマイケルもオフから上がってきた、とても難しい題材の作品で取れたのは嬉しかったでしょう。
— 渡辺謙 (@harryken311) 2015, 6月 8
『王様と私』は、ミュージカル主演男優賞、ミュージカル主演女優賞(ケリー・オハラ)、ミュージカル・リバイバル作品賞などあわせて9つの賞にノミネート。渡辺謙の受賞はならなかったものの、リバイバル作品賞、ミュージカル主演女優賞、ミュージカル助演女優賞(ルーシー・アン・マイルズ)、ミュージカル衣装デザイン賞に輝いた。
本作は、4月16日より上演中で、7月中旬までニューヨークで行われている。
なお、ミュージカル作品賞は、ミュージカル主演男優賞を獲得したマイケル・セルヴェリスがの『ファンホーム』が栄冠に輝いた。演劇作品賞は『夜中に犬に起こった奇妙な事件』は受賞した。
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