6月と言えばジューンブライド。欧米では6月に結婚すると幸せになれるといわれているらしいです。人それぞれ「幸せ」は違うと思いますが、今週は映画を観て「幸せ」について考えてみませんか?
幸せを考える映画1つ目は『海街diary』(6月13日公開)。3人の娘を捨てた父が遺したもう1人の妹。4姉妹が海の見える街を舞台に絆を紡いでいく感動の家族物語です。監督は『奇跡』『そして父になる』と家族ドラマを多く監督し、観客を感動で包む是枝裕和。同名の原作は第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013を受賞するなど高い評価を得ています。両親を許せない長女は綾瀬はるか、姉の幸せを願う次女の長澤まさみ、父を知らない三女に夏帆、自分を許せない四女を広瀬すずが演じています。1年間の生活を通じてそれぞれの抱えている問題に向き合いながら前に進んでいく4人の姿は、温かい気持ちにさせてくれます。
2つ目の作品は『しあわせはどこにある』(6月13日公開)。主演は『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』でクレイジーな酔っぱらいの主人公を演じたサイモン・ペッグ。その恋人役に『ゴーン・ガール』で夫を様々な手段で追い詰める妻を演じ、数々の賞に輝いたロザムンド・パイク。精神科医のヘクターが、患者達の不幸話を聞いていくうちに「幸せってなんだろう?どこにあるんだろう?」とその答えを探しに旅に出て行きます。イギリスを旅立ち、中国からチベット、アフリカ、そしてアメリカと世界を又にかけたこの映画で、幸せってなんだろう?という答えを一緒に考えてみるのもいいですね。
ここからはクライムサスペンスをご紹介します。
1つ目は『ハイネケン誘拐の代償』(6月13日公開)です。1983年、誘拐された世界有数のビール会社経営者ハイネケン。誘拐犯はこれまで犯罪経験のない幼なじみの若者5人。全てが順調なはずの誘拐だったが、老獪な人質ハイネケンに翻弄され、逆に犯人達が次第に追い詰められていく!?ハイネケンを演じたのは映画界の名優アンソニー・ホプキンス。『羊たちの沈黙』や『ヒッチコック』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』など様々なジャンルで活躍している彼が、本作でも若者たちを翻弄するしたたかな演技を見せています。実在の事件を元に、事件の真相に迫った要注目の映画です。
続いては、マイケル・アルメレイダ監督がイーサン・ホークと『ハムレット』に続きタッグを組んだ『アナーキー』(6月13日公開)。シェイクスピア劇「シンベリン」が原作で、「目指しているのは、400年前のシェイクスピアの戯曲に現代のリアリティを加えて、その登場人物、状況、テーマを現代と結びつけることだ」と監督が言うように、舞台は現代。謎めいた悪党ヤーキモーの策略・陰謀により登場人物達は振り回され、ギャングと警察の抗争が激化していき…。エド・ハリスなどの豪華キャストを加え、見事にシェイクスピア劇を現代へと昇華させたこの映画は必見です。
サスペンスに続き、次は社会派ドラマをご紹介します。
『嘆きのピエタ』のキム・ギドクが脚本と製作総指揮を手がけた『鰻の男』(6月13日公開)。“中国産鰻”の無害を証明するために韓国へ密入国した鰻の養殖業を営む男チェン。しかし再検査した鰻からも水銀が発見され茫然自失となってしまう。助けてもらった女性ミに世話されながら、韓国で働くがそこで驚愕の事実を知ってしまう。主演は『シークレット・ミッション』で北朝鮮のエリートスパイを演じたパク・ギウン。現代韓国における中国への差別と偏見を描く注目作です。
最後は観たら自転車に乗りたくなってしまう『弱虫ペダル Re:ROAD』(6月12日公開)です。渡辺航の原作コミックスは累計販売部数1,300万部を突破しているヒット作。本作はTVシリーズ第2期「弱虫ペダル GRANDE ROAD」で繰り広げられた全国大会〈インターハイ〉の激闘、そして最終ゴールまでの軌跡を、新規カットを織り交ぜた新編集版として描いています。高校入学を機に自転車ロードレースと出会い、その世界に足を踏み入れたアニメオタクの少年、小野田坂道が、チームメイトと競い合い、成長し、インターハイのメンバーに選出される勇姿を是非劇場で!
さあ、皆さんはどれを観たいですか?観たらぜひコメントをお寄せ下さい!待ってま〜す。
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