『ガタカ』(1998)のアンドリュー・二コル監督とイーサン・ホークが再タッグを組み、米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作『GOOD KILL(原題)』が『ドローン・オブ・ウォー』の邦題で今秋より全国公開されることが決定した。それに合わせて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。
『ドローン・オブ・ウォー』は、『ガタカ』『TIME/タイム』(2012)のアンドリュー・ニコル監督が放つ最新作。2001年の9.11同時多発テロ以降、アメリカが対テロ戦争の兵器として使用してきた“空の殺人兵器”無人機ドローンを全面的にフィーチャーした本作では、遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来し、戦場に行かずしてPTSDに苦しめられるひとりのドローン操縦士の異常な日常をリアルに描き出す。
アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)の赴任地はアジアでも中東でもない。彼は、米ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ以上離れた異国での空爆ミッションを遂行している。一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜け、美しい妻モリーとふたりの幼い子どもが待つマイホームへと帰っていく。まるでゲームのように現実感が欠落した、クリックひとつでミサイルを発射する爆撃と、家族との生活を繰り返す日常の中で、トミーの精神は徐々に蝕まれ、いつしかPTSDに苦しむようになっていく。
リチャード・リンクレイター監督と組んだ『ビフォア』シリーズ3部作で知られ、『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークが、職務上の使命感と複雑な現実の狭間で引き裂かれていく主人公の魂の彷徨を生々しく体現。アンドリュー・ニコル監督とは、『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』(2005)に続き、三度目のタッグとなる。ミサイルの誘導を担当する副操縦士スアレスを、歌手のレニー・クラヴィッツの娘で、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で鮮烈なインパクトを残した新進女優ゾーイ・クラヴィッツが演じる。さらに、J・J・エイブラムス版『スター・トレック』シリーズのパイク提督役などで知られるブルース・グリーンウッド、TVシリーズ「MAD MEN マッドメン」や『アンノウン』のジャニュアリー・ジョーンズが脇を固めている。
映画『ドローン・オブ・ウォー』は今秋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開。
公式サイト:www.drone-of-war.com
配給:ブロードメディア・スタジオ
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