「私の一番の味方・浩市さんを一人にしない」佐藤浩市、妻からの手紙に感涙/『愛を積むひと』初日舞台挨拶

愛を積むひと_佐藤浩市

6月20日(土)、佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役を演じたヒューマンドラマ『愛を積むひと』の初日舞台挨拶が丸の内ピカデリーにて行われた。主演の佐藤、樋口をはじめ、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が登壇。サプライズで樋口が読み上げた妻からの手紙に、佐藤は感涙。樋口、北川らキャストも涙を見せ、会場全体が涙に包まれた。

<佐藤浩市の妻の手紙全文>

浩市さん

心臓が飛び出るくらい、ビックリしていることと思います。すみません。私はこの作品を観るのが、今日で3回目。きっとまた、客席で号泣していると思います。

もし自分が、夫より先に旅立つことになったら……ふと、そんなことを考えてしまいました。良子さんのように大きな愛を持った嘘を、浩市さんや息子たちに突き通せるでしょうか? 最後まで、あんなに強く凜としていられるでしょうか? 罪を犯した若者を、大きな愛で許せるでしょうか? そして、自分がいなくなった後を想像し、あんなに優しい手紙を書くことができるでしょうか? 私には、とても自信がありません。

結婚した当初、体があまり丈夫でない私は、「自分が死んだら、保険金で好きな映画を作ってね」と、あなたに言ったことがありました。もちろん当時は、まだ若く、死という存在が遠くにありました。でも、自分が浩市さんよりも、先に逝ってしまうような気がしたのは本当です。今の私は、違います。篤史さんと似ていて、役者の仕事しかできない浩市さん……あなたを残して旅立つことは、家族はもちろん、事務所のマネジャーさん、映画関係者の皆さまに、とてつもないご迷惑をおかけすることになり、それを思うと、とても先に逝くことなどできません。

この作品を通じて、命には、限りがあるということを痛感しました。当たり前の日常が、突然なくなることもあるということも。その時、後悔しないように、健康を大事に、感謝しながら、大切な家族や大切な方たちとの時間を、丁寧に過ごしたいと思います。

23年前に浩市さんからいただいたお手紙にあった、「ぼくは一生あなたの味方です」という言葉を今も忘れません。私の一番の味方は、浩市さんです。だから、どんな困難も乗り越えていけます。これからも、家族でいろんな形の“愛を積み”上げて、たくさんの笑顔につなげていきましょうね。

『愛を積むひと』は、ご夫婦はもちろん、恋人たち、子どもの立場から、そして迷える若者と、幅広い層のお客さまの心に残る作品だと思います。1人でも多くの方に観ていただいて、もう1度、大切な方との人生を見つめ直すひとつのきっかけになるといいなと思います。浩市さん……私は、浩市さんを1人にしないように、浩市さんよりも1日でも長く生きることを約束します。

メインyoko

妻からの手紙を受け取った佐藤は、「暑いから汗をかいた。まさかこんな姑息なことを宣伝が考えるとは……。不覚をとりました」と照れ笑い。「文字ってまた違う気持ちの伝わり方があるんだなと思いました。ありがたいものだと思います」と涙を拭ってコメントした。

映画『愛を積むひと』は全国公開中

(C)2015「愛を積むひと」製作委員会

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