映画『3D彼女 リアルガール』アニメファン限定特別試写会が5日、ワーナー・ブラサース神谷町試写室にて行われ、芹沢優(アニメ版:五十嵐色葉役)、上西哲平(アニメ版:筒井光役)、佐野勇斗(映画版:筒井光役)が出席した。
芹澤&上西と、佐野は本イベントが初対面ということで、「昨日、佐野さんが出演しているバラエティ番組を見ていて!テレビに出ていた人が横にいるから感動しています(笑)」と芹澤。「一昨日、映画を観たばかりなのですが、僕も演じていたので、筒井に感情移入してしまいました。本当に佐野さんが筒井そのもので。筒井が今、横にいる!っていう感じがします」と佐野の演技を絶賛。
続けて、芹澤が「ちょうど上西君と、私と、綾戸役の上田麗奈ちゃんの三人で映画を観させていただいたのですが、隣でずっと上西君が泣いていて。しかもその日、ティッシュを一枚しか持ってなくて、同じティッシュをぐちゃぐちゃにしながらずっと涙を拭いてました(笑)」と映画を観た上西の様子を明かし、中条あやみが演じた色葉に関しても、「実写版の色葉は、アニメ版とはまた違う魅力がありました。アニメにはない部分もあって、最後のほうは胸が苦しくなりました。自分もまた、これから色葉を演じていくので、頑張らないとな!と思います」と映画版の感想を色葉目線でもコメント。
上西は「実はアニメのオーディションを受ける段階で、佐野さんが演じる筒井の映像を見て、少し参考にさせて頂いたんです。そしてオーディション行く前に、カラオケ店へ声出しをしに行ったんですが、佐野さんが所属されているM!LKの映像が流れていて!これはまさに縁があるんじゃないか!と思っていたんですが、僕も筒井役を務めさせていただくことになり、二人で隣に並べるとは思っていなかったので感動です」と筒井役獲得までの裏話を披露。その言葉に佐野は「僕のファンですか?(笑)」と照れ笑い。2人からの絶賛のコメントを受け取った佐野は「本当に、嬉しいです!ありがとうございます!」と嬉しそうに笑顔を見せる。
『3D彼女』に限らずアニメをよく見るという佐野は、「最近は新しい作品を見れてないんですけど、王道なもので言うとドラゴンボールやNARUTOとか本当に大好き!進撃の巨人とか、宇宙兄弟!トイストーリーも大好き!」と好きなアニメを続々と挙げ、まさに筒井に近しい一面を垣間見せ芹澤と上西と意気投合。
終始盛り上がりを続ける中、演技の取り組み方や役作りに関して話題が上ると、芹澤は「私は毎回アフレコの度に、その日収録する原作の部分を何度も読みました。アニメは原作を忠実に描く時間もあるので、原作を読んでいる方が持つ色葉のイメージを壊さないように気を付けました。また普段はアニメっぽい声を出すんですが、この作品はつっつんが初めてリアルの女の子に恋をするお話なので、実写版の皆さんのような、生の人間っぽいお芝居を意識していました」と。
そんな芹澤の役作りの様子を見ていた上西は「色葉は最初、感情を表に出せないキャラクターなんですけど、芹澤さんは感情を出せる方なので、それをセーブするのが苦労している印象がありました。毎回、アフレコの場所にも原作を持ってくるぐらい意識していて、いつものアイドルっぽい声とは違いましたし、色葉への愛が伝わってくる素晴らしい演技でした」と語る。
上西はオタクの筒井を演じるにあたって、「僕自身もオタクな一面があって、ゲームやアニメが好きなんです。映画でも筒井の部屋に知っているフィギュアや僕が持っているフィギュアがいっぱいあって、筒井とシンクロしている部分があり、役作りとしてはやりやすかったです。ただ似ている部分が多いからといって全部自分と同じではないので、その違いを意識しながら、あまり固めすぎないようにしていました」と語り、また筒井のイメージに対して、「最初は卑屈なんですけど、今までの経験だとか環境が原因なだけであって、根はすごく素直でいいやつだと思うんです。色葉や友人たちと出会うことによって、少しづつ柔らかく自分を出せるようになっていったので、僕も友達になりたいです」と続けてコメント。
佐野は「筒井のことをいいやつ!と言った話の後なので、少し言いづらいのですが、僕と筒井は似てるなと思う部分があって…だから僕いいやつなのかもしれません!(笑)友達になりましょう(笑)」と少し恥ずかしそうに話し、「原作を読んでも、人見知りのところや女性にぐいぐいいけないところなど共感できる部分が多いんです。役作りという面では、同じオタクと美女が恋をする『電車男』が大好きだったので、自分の興味のあることに対して喋るところや、挙動不審になるところを意識しました。早口は難しかったです。普段は使わないアニメの用語だとかを覚えて、難しい動作をしながら早口で喋ることは初めての試みだったので難しかったです」と、アニメとはまた異なるアプローチの役作りを考えたという。
スタジオでのアフレコ、ロケ地での撮影と、アニメと映画ではもちろん作品づくりの環境も異なるが、それぞれ当時の現場の雰囲気やキャストとの交流について質問されると、芹澤は「アニメキャラの関係性と、キャストの関係性が似ていました。上西君は初めてのメインキャストで緊張していて、先輩方に見守っていただいてましたね」と明かすと、「筒井のキャラがおたおたしているので、僕自身もわたわたしながら噛んでしまったことを、芹澤さんたちや先輩方がいじってくださりました」と上西はアフレコ時の裏話を。
筒井の父親を演じた竹内力のイメージに対して佐野が質問をされると、「あのままですよ、ずっと白目むいてました(笑)初めは怖いイメージを持っていたんですけど、めちゃくちゃ優しくて。息子として話しかけてくれたりするけど、本番では面白い演技をされていて、魅力的な方でした」と明かす。
芹澤は映画版で色葉を演じた中条が気になるようで、「中条さんが何頭身あるのかとか気になります(笑)高貴なイメージがあります」と中条のイメージを想像すると、上西は「イタズラをしかけてきそうなイメージです」と。「よく分かりましたね!現場でもムードメーカーで。僕がかぼちゃを被るシーンがあったんですけど、『前が見えないから、椅子座っていいよ』と中条さんに言われて、優しいな~と思ってたら、ブーブークッション置かれてたんです!そういうドッキリをしかけるお茶目な一面もあって、仲良くさせて頂きました」と中条との撮影現場を振り返る。
上西が一番気になっていた映画版のキャストは佐野ということで「本当に今日会えてよかったです。あとはえぞみちですね。アニメ版では沢山でてくるわけではないんですけど、映画では心の友って感じで結構出てきて。どうやって撮影したんですか?」と佐野に尋ねると、「現場にセリフを合わせてくれる声優さんが来てくださって、イヤフォンから聞こえる声と合わせて演技をしていました。でやっぱり、何もないところを見て、えぞみちと会話をする演技をしなければならなかったので、そこはやっぱり大変でした。そういう経験は初めてでしたし。なので、僕も映画を観て、初めて出会えた気がしました」とえぞみちとの会話シーン撮影の苦労を明かす。
今回はアニメファン限定特別試写会ということで、佐野がおススメポイントを発表。「朝ご飯を食べながらアニメを見ているシーンがあるんですけど、そのアニメが『ちはやふる』で僕が演じた筑波くんのシーンを使ってくれていて。映画見るまで知らなかったんですけど、夢のコラボです!あと、僕が雨男のせいで、ハロウィンシーンの撮影を一日潰してしまって。でも皆さんのお陰で撮影が乗り越えらえられました!注目してほしいです」と見どころをアピールした。
映画『3D彼女 リアルガール』は9月14日(金)より全国公開
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