公開中の映画『日日是好日』より、映画初出演を果たした乃木坂46・山下美月のメイキング映像が到着した。
原作は著者・森下典子が街の茶道教室に通い続けた約25年に渡る日々を綴ったエッセイ『日日是好日 –「お茶」が教えてくれた15のしあわせ–』。大学生の典子が、就職につまずき、失恋や大切な人の死という悲しみの中で、「お茶」を通して季節を五感で味わう歓びから「いま、生きている!」と実感していくさまを描く。
主演は『小さいおうち』『母と暮せば』で2年連続日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した黒木華。共演に樹木希林、多部未華子が名を連ねる。監督・脚本を『まほろ駅前狂騒曲』『セトウツミ』などで知られる大森立嗣が務める。
メイキング映像は、主人公・典子(黒木華)の茶道教室での後輩で、15歳の高校一年生・ひとみ(山下美月)が、お稽古中に「足がしびれて動かないです」と困り果て足をくずすシーンと、ひとみが披露する美しいお点前を撮影しているものだ。
黒木華や樹木希林らが揃う中、大森監督から足をくずす演技について指導を受ける山下。初めての映画出演で、撮影初日。段取り(撮影機材が入らないリハーサル)に入り、武田先生(樹木希林)の指導の下、棗(なつめ)と茶杓(ちゃしゃく)を手にお稽古をしているが、突然、正座から足をくずす。
「すみません、足がしびれちゃって動けないです」と言うと、生徒が笑う中、黒木華演じる典子が、「大丈夫よ。みんなそうだったんだから」とセリフを続ける。山下が「私もスラスラできるようになりますかね?」と不安そうな表情で樹木希林を見ると、樹木は、「なりますかね、と私に言われても」と微笑んで大森監督に確かめ、セリフは生徒みんなに向かって言うことに。さらに樹木が「もっと大きい声でいいんじゃないの?」とやさしくアドバイスを重ねていく。
その後、足をくずすタイミングを確かめながら何度かシーンを繰り返し、続いて、カメラなどを入れてのテスト。より大きな声でセリフを言えるようになった山下。カットがかかった後、樹木が「手持ち無沙汰でしょ」と、しびれた足を投げ出したとき、足を曲げて揉む動作をつけることを提案している。
次は、ひとみの美しいお点前のメイキング映像へ。シーンと静まり返った緊張の中で、お点前を繰り返し撮影した。実は茶道の素質があるひとみ。お稽古を重ねてやがて披露する美しいお点前は、高校時代に茶道部の副部長を務め、茶道が大好きな山下ならではの本編の見どころのひとつだ。
山下の撮影は2日間だったが、温かい雰囲気の中、順調に進んだ。山下自身も「緊張しすぎて、最初は声があまりでなかったのですが、樹木さんのアドバイスをいただいてだんだんリラックスしてお芝居できるようになりました」と撮影終了後に振り返っている。
映画『日日是好日』は全国公開中
©2018「日日是好日」製作委員会