三田紀房原作の同名漫画を、菅田将暉を主演に迎え実写映画化する『アルキメデスの大戦』。新たに舘ひろし、浜辺美波ら追加キャストの出演が発表された。
『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』などで知られる映画監督・山崎貴が、『永遠の0』以来再び第二次世界大戦を描く本作。物語の舞台は、1930年代の日本。アメリカとの開戦を視野に入れた大日本帝国海軍の司令部は、世界最大級の戦艦“大和”を建造し、日本の国威を世界に示すという計画を立てる。
その計画に反対を唱える海軍少将・山本五十六は、“大和”建造を阻止するため、帝国大学100年に1人の逸材=アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直を引き入れる。櫂は、数学者ならではの視点で、巨額の国費を投じる“大和”建造費の見積もり額に矛盾を発見し、軍部の陰謀を暴こうと奮闘する。
主演は、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた若手トップの演技派俳優・菅田将暉。日本の命運を握る天才数学者・櫂直を演じる。日本で最も有名な軍人・山本五十六役を舘ひろしが演じるほか、浜辺美波、柄本佑、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯らが共演する。
落語家やバラエティ番組のMCだけでなく、大河ドラマ「西郷どん」に岩倉具視役で出演中など、俳優としても活躍する笑福亭鶴瓶。今作では「戦艦大和」建造計画を阻止する“鍵”を握る人物、造船会社「大里造船」の社長・大里清役を演じる。
実は、原作者の三田紀房は鶴瓶をモデルにしたキャラクターだという。実写化するにあたり、製作陣は“いの一番”で鶴瓶にオファー。本人も快く快諾し、鶴瓶本人は「原作者の先生も僕に内緒で描きはったみたいですけど(笑)、出演を聞いて喜んでいたようで、僕も凄く嬉しかったです。」とコメント。これに対し原作の三田紀房も「もとから鶴瓶師匠の大ファンでした!勝手に描いて申し訳ありません。それもノーギャラで(笑)漫画でも実写でもキャラクターとして神です!今回望みが叶ってとても嬉しいです。」と喜びのコメントを寄せている。
笑福亭鶴瓶 コメント
漫画で出てくるそっくりのキャラクターを演じると聞いて何のこっちゃと思って読んでみたら、「そのまんまやんけ!」と驚きました! 原作だと会社も「鶴辺造船」でしたし。(笑) 漫画通りやるなら、それはもう僕が一番だと思います!原作者の三田先生は僕に内緒で漫画を描きはったみたいですけど、出演を聞いて凄く喜んでいたようで、僕も嬉しかったです。
山崎監督とは是非ご一緒したかったので、出演できて本当に良かったです。撮影現場の雰囲気が非常に良かったのが印象的でした。スタッフもキャストもみんなでわきあいあいとして、もっと長い間撮影していたかったです。
主演の菅田将暉くんとは番組で何度も一緒にやらせてもらいましたが、俳優として人気も実力も凄い勢いで伸びていっている人と、こうやって一緒に映画を作れるのは面白い経験でしたね。湿度と気温が半端ない現場でしたが、楽しかったです!
原作者・三田紀房 コメント
もとから鶴瓶師匠の大ファンで、番組はほとんど見ています。漫画では、主人公の櫂直をサポートする重要な役なので、ここは存在感抜群の師匠に御登場願おうと。
勝手に描いて申し訳ありません。それもノーギャラで(笑)作画中は師匠から自然に台詞がどんどん出てきて、物語作りがすごく進みました。
漫画でも実写でもキャラクターとして神です!映画になると聞いた時、真っ先に「鶴瓶師匠は出て頂けるの?」と聞いてしまいました。今回望みが叶ってとても嬉しいです。完成を心待ちにしています。
映画『アルキメデスの大戦』は2019年夏に全国東宝系にて公開
©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社