映画『jam』が第31回東京国際映画祭特別招待作品として正式上映され、上映後には劇団EXILEメンバーによる和太鼓乱れ打ちと、青柳翔が本作で演じた横山田ヒロシに扮して“最初で最後の歌謡ショー”を行い、圧巻のエンターテイメントSHOWを繰り広げた。
暗転し静まり返った場内、舞台上には大きな和太鼓が登場。演技の実力はさることながら、じつは和太鼓パフォーマンスにも定評のある劇団EXILE。秋山真太郎・八木将康・小澤雄太・小野塚勇人・佐藤寛太の5名が登場すると待ちに待ったファンからは熱い声援が飛んだ。生の和太鼓パフォーマンスにはファンのみならず会場中のボルテージが上がる。そして再び暗転すると会場に響き渡る力強いイントロ。サイリウム光り輝く客席から華やかに登場したのは…ローカル演歌歌手・横山田ヒロシ(青柳翔)。
映画さながら「ヒロシ―!」の掛け合い響く中、代表曲「こんばんは、ありがとう」を歌い上げる。コミカルな動きとセクシーな仕草で会場を魅了した。そして町田啓太・鈴木伸之の2人も客席から登場。会場のお客様にプレゼントを配りながらステージに登場した。
SABU監督との現場でのエピソードを問われると青柳は「監督と2人で悪だくみをしながら一生懸命撮影させてもらいました」と語った。劇中のヒロシの振り付けはSABU監督が考えていたそうで「絵コンテにもかいてあります(笑)」(SABU)とのこと。その振り付けをメンバーと観客で一緒にやってみる一幕も。
町田は、願掛けのために“善いこと貯金”をする男を演じているがちょっとくせのある役どころ。「ブラジャーを拾い上げるシーンがあるんですけど、監督からは『もとイヤらしく(ブラジャーを)フリフリして!』と言われました」と語り場内の爆笑を誘っていた。カナヅチを手にヤクザに復讐していく男を演じた鈴木は、全編にわたりセリフはなくアクションで演じきったが「撮影が冬だったのですごく寒くて、池に入るシーンもありきつかった。でも怪我せず無事終われてよかったです」と撮影を振り返った。
アクションシーンを鈴木とともに演じた秋山は「回し蹴りを食らうシーンがあったんですけど、ガードをまいてはいたものの実際当たると『ぐふぅ!』というような普段出さないような声が出た(笑)」と語っていた。
また、劇団EXILEと映画を作り上げたSABU監督は「『jam』より『jam2』のほうがおもしろいかなって(劇団メンバー「まだ撮ってないじゃないですか!!」と総ツッコミ、場内爆笑)劇団はみんな仲が良いので、現場も楽しくやれました。作戦通りきっちりハマった感じです」と続編への手ごたえも満面の笑みで語った。
最後に青柳は「劇団EXILE全員で映画をという貴重な体験をさせていただきました。たくさんの方々にご覧いただきたいと思います」と万感の思いで締めくくり、笑いと歓声に満ちた熱気あふれる舞台挨拶が終了した。
映画『jam』は12月1日(土)
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