映画『デイアンドナイト』で長編映画初主演。本作の始まりを告げた男で山田孝之の盟友・阿部進之介に迫る。
数々の映画、ドラマに出演し、名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、映画『キングダム』などへ出演する阿部進之介が長編映画初主演を務め、ドラマ「100万円の女たち」や映画『7s/セブンス』などを手掛け、現在『青の帰り道』が公開中となる、若き俊英・藤井道人が監督を務めた映画『デイアンドナイト』が2019年1月26日(土)に全国で公開される。
「人間の善と悪」という重厚なテーマを軸に、愛する人のいのちを奪われた者たちが自らの善悪に悩み葛藤する姿を描いた本作。近年では珍しく、原作のない完全オリジナル脚本である本作は、主演を務めた阿部進之介からすべてが始まった。
本作が長編映画初主演となる阿部は、2003年に公開した映画『ラヴァーズ・キス』で俳優デビュー。その後も、『クローズZERO Ⅱ』や『信長協奏曲』、「下町ロケット」など、映画・ドラマ問わず数々の話題作に出演。2018年は『栞』や『アウト&アウト』への出演で魅せた確かな演技力で、実力派俳優としての地位を築き上げた。そして2019年には、人気漫画を実写映画化した『キングダム』にも出演が決定するなど、男らしい顔立ちと185cmの長身を活かした迫力ある演技で存在感を放つ、今最も目が離せない注目俳優の1人である。
そんな阿部が、かねてから交流のあった藤井道人監督に「善と悪」をテーマとした企画を持ちかけたことから、『デイアンドナイト』はスタート。そこに、阿部の盟友でもある山田孝之が「プロデューサーとして入れてくれないか?」と2人に合流。阿部は藤井・山田とともに作り手として、脚本開発や、ヒロイン・奈々役を決めるオーディションにも参加。脚本開発では、台詞を主演の阿部と、それ以外のキャラクターを山田が実際に演じ、その場で修正するというユニークな手法が採用され4年の月日をかけて撮影開始間際にようやく完成。修正された脚本は、なんと28稿にも及んだという。
決して楽ではなかった脚本開発に参加した阿部は、「役者として(脚本開発から)参加することで、キャスティングが行われる前の段階でどういうことが行われているのか知れただけでも、とてもメリットがありました。作品に対する責任感も生まれたし、引いた眼で映画を作る感覚も持てた。作り手のひとりとして今までとは違う意識を持てましたね」と、喜びのコメント。
また、“映画ファン”と自称する程映画が大好きな阿部は、本作に懸ける想いも人一倍。本作の「善と悪はどこからやってくるのか。」というテーマに対し、「何をもって自分の中で正義とするのか?」を意識していたという阿部は、「正しいか正しくないかは自分で判断するしかない。それを法律に当てはめる人もいれば、自分のルールに当てはめる人もいます。戦争映画を観ていると、片方の側からしか描かれていないようなことがあって「そんなことあるかよ!」とずっと思っていたので、そういう要素がこの映画に入ればいいなと思っていました」と熱いコメント。演じ手としても、作り手としても『デイアンドナイト』に強い気持ちで挑んだ阿部の、善と悪の境界線で葛藤する姿に観る者すべての心が揺さぶられるだろう。
映画『デイアンドナイト』は2019年1月26日(土)全国公開/2019年1月19日(土)秋田県先行公開
(C)2019「デイアンドナイト」製作委員会