映画『翔んで埼玉』ジャパンプレミア in TOKYOが28日、都内・TOKYO DOME CITY HALLにて行われ、二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、島崎遥香、加藤諒、益若つばさ、中尾彬、京本政樹、監督の武内英樹が登壇した。
「パタリロ」などで一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表した同名原作を実写映画化した本作。実写版では、大都会東京から虐げられた埼玉が、自由を求めて徒党を組み戦うという原作の設定に、新たに“千葉”という対抗組織も用意される。
東京都知事の“息子”であり、白鵬堂学院の生徒会長=エリートとして華々しく学生生活を送る壇ノ浦百美役に扮する二階堂。「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など“埼玉県”を徹底的にディスるセリフが話題の本作に「ディスりからの愛への変化を楽しんでほしい」とコメント。
二階堂演じる百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の“18歳の転校生”麻実麗を演じるGACKT。高校生役のオファーを受け「即答で断った。“特殊な高校生”だと聞いて、どんな高校生なんだと。それから話を聞いて…」と出演までの経緯を語る。続けて、撮影初日が「キスシーンだった。なんて構成なんだと。でも、その日は絢爛豪華なセットから始まって、共演者の方々のメイクもすごかった。非常にいいスタートを切れたんじゃないかと思います」と振り返った。
また、個性豊かな俳優陣が集まった今回の現場のことを、二階堂は「ほんとに個性豊かな方々が集結していて、まるで違うそれぞれの“星の代表”の方々がガッと地球に集まって、ブワーってなってブワーって一斉に帰ったような現場でした(笑)」とユニークに表現。だが、「現場では“自分が一番まともだった”」との二階堂の発言に、GACKTは「ずーっと僕自身が“一番まともだった”と思ってましたけど」と主張する。
GACKTは、今作をきっかけに京本と初対面を果たしたようで「京本さんのメイクさんとは昔から交流があったので、京本さんの話はずーっと昔から聞いていたんです。実際にお会いするのは初めてだった。15年ですか」とエピソードを披露。初対面時に、京本からGACKTは「『やっと会えたね〜。だってさぁ…同じジャンルじゃん!』」と言われたそう。GACKTは思わず「『同じですか!?』」とこぼしてしまったそうで、会場は笑いの渦に包まれた。
トークではその後も、「“京本ワールド”やばいんです!」「撮影初日に京本さんのセリフがめちゃくちゃ長くて(笑)」とGACKT。続けて、「ふみちゃんに(京本が)『こんな長い台詞覚えられないよ!』って言ってたじゃないですか。そのあとのふみちゃんの一言がすごい面白かった。(無心で)『ですよね。はい。わかります。』って(笑)」とGACKTが時折モノマネをしながら再現すると、会場は爆笑の渦に。最後に二階堂は「そんな京本さんの勇姿がたくさん詰まった作品です(笑)この映画を通して、地元を愛する心をもっともっと増やしていけたらと思います。ぜひ観てください!」とアピールし、イベントを締めくくった。
映画『翔んで埼玉』は2月22日(金)より公開
(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社