園子温「次はトリンドルさんで吸血鬼を撮りたい」『リアル鬼ごっこ』プチョン映画祭で大盛況&シッチェス映画祭への出品決定!

現在全国公開中の映画『リアル鬼ごっこ』のインターナショナル・プレミア上映が7月22日、韓国の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」で行われ、園子温監督が登壇した。世界的に高い人気を誇る園監督の最新作に、現地韓国の観客で約400席の会場(Bucheon City Hall)は満席で埋まった。

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7月16日より韓国で開催中の第19回プチョン国際ファンタスティック映画祭では、園子温監督特集が行われており、『自殺サークル』『紀子の食卓』『愛のむきだし』『恋の罪』『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い?』、そして最新作『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』の計8作品が特別上映された。

『リアル鬼ごっこ』上映後、園監督と映画祭のプログラマーとのトークが行われ、詩人からスタートし、自主映画を撮り始めるまでの時代から現在に至るまでの映画観やテーマなど、幅広く話が展開された。暴力やエロスを扱った作風で知られる園監督が、「本当を言うと、血や暴力は大嫌い」と語ると会場は笑いに包まれた。園監督は「『自殺サークル』や『リアル鬼ごっこ』では、少女たちが傷つき混乱している一つの表現として、血まみれや死のシーンを使っている」と独自の表現方法であることを説明。「次から次へとタッチ(表現方法)を変えているピカソのスタイルが好き。この前と180度違うものを作りたいし、常に実験的でありたいと思っている。自分のスタイルをまだ決める気がないし、まだそこまで到達もしていない。次から次へとスタイルを変えるのは、ある意味、自分からの脱走であり、今後、自分の撮りたいものを見つけて行きたい」と、尽きることのない映画制作への野心を明かした。

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観客からの「今後キャスティングしたい女優さんは?」という質問に対しては、「今回、トリンドルさんが凄い良かったので、今度は彼女で吸血鬼を撮りたい」とコメントし、会場はまたも大笑い。園監督は真剣ながらもユーモアを交えたトークを披露し、会場を盛り上げた。

毎年7月に韓国・プチョンで開催され、ホラー、ファンタジー、SF、スリラーなど幅広いジャンル系映画を上映する「プチョン国際ファンタスティック映画祭」は、本年で19回目を迎え、7/16(木)~7/26(日)にて開催中。『リアル鬼ごっこ』は、「園監督は独自の世界観を確立されており、アジアのクエンティン・タランティーノだ」「女子高生が総出演の本作は、『自殺サークル』以来の衝撃作」「園監督はいつもどんな映画を作るのか予想がつかず、本作も最後まで想像がつかない展開に圧倒された」などと評価を受けている。

また、『リアル鬼ごっこ』は、2015年10月にスペインで開催される「シッチェス国際映画祭」への出品も決定。過去にサム・ライミやクエンティン・タランティーノ、デヴィッド・クローネンバーグらが受賞した経験のある「Time Machine Award」を受賞し、園監督が参加する予定となっている。

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映画『リアル鬼ごっこ』は2015年7月11日より全国公開中。

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(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会

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