映画『シンプル・フェイバー』の試写会が20日、都内・秋葉原UDXシアターにて行われ、トークショーに映画ライターのよしひろまさみち、新谷里映が出席した。
本作は、かつてないストーリー展開が注目を呼び、出版(原作:ダーシー・ベル「ささやかな頼み」)を待たずして映画化が決定した傑作サスペンス。
ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は、息子を同じ学校に通わせているファッション業界で働くエミリー(ブレイク・ライブリー)と親しくなる。だが、ある日エミリーはステファニーに息子を預けたまま失踪してしまう。うごめく嫉妬や羨望、孤独と承認欲求、女の友情と利害、秘密と過去が渦巻くさまが描かれる。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリックと、「ゴシップ・ガール」シリーズのブレイク・ライブリーが共演する。監督を『ゴーストバスターズ』(16)などで知られるポール・フェイグが務める。
上映前に行われたトークショー。よしひろは「この映画の面白さは“女子のマウンティング”だと思います。ママ友の話なんです。いわゆる住宅地の主婦たちの強烈なマウンティング。そこから物語がスタートします」と言い、新谷も「推理サスペンス的な面白さを読み解くツールが“マウンティング”なんですよね」と明かす。
ファッション業界で働き、ファッショニスタであるエミリー(ブレイク・ライブリー)から服装を褒められ上機嫌になるステファニー(アナ・ケンドリック)の姿に注目したよしひろは「それがマウンティングの始まり。額面通りにマウンティングの上の人のことを信用してしまうと、この映画は半分も楽しめないかもしれない(笑)」と分析。
新谷も「話すことには必ず裏があると、何か策略のために言っているのではないかと探っていくと、ものすごく推理サスペンスの要素が面白くなります!本心なのかを見破れないくらい2人の演技・表情が上手だから、観てるとわからなくなりますよ!」とアピールした。
さらに新谷は「女性の方が観た後には『女って…』と思うと同時に、少なからず自分の中にもある怖さを感じると思います。そういう感情を感じる面白さがこの作品の心理サスペンスに含まれているところかなと思います」とコメントした。
映画『シンプル・フェイバー』は3月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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