「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の此元和津也氏による漫画「セトウツミ」の実写映画化が決まり、池松壮亮(25)と菅田将暉(22)がダブル主演を務めることが明らかになった。若手実力派俳優ふたりが、演技力の競演を繰り広げる。
原作コミックは、大阪の男子高校生コンビ・瀬戸と内海が放課後にまったりと喋る会話劇。タイトルの「セトウツミ」は瀬戸と内海の名前を組み合わせたもので、ふたりが帰り道にする他愛なくもシニカルな会話、ウィットに富んだセリフ、ほろ苦い恋バナ、絶妙なユーモアと間のセンスで人気を博している。
ほぼ全編がふたりの関西弁による掛け合いという究極の会話劇『セトウツミ』に世代を代表する演技派若手俳優ふたりのダブル主演が実現。クールな塾通いの内海役を『愛の渦』の池松壮亮、天然な元サッカー部の瀬戸役を『共喰い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した菅田将暉がそれぞれ演じる。
監督は『さよなら渓谷』でモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞した大森立嗣。脱力系コンビのバディムービーとも言える『まほろ駅前狂騒曲』『まほろ駅前多田便利軒』を手掛けた大森監督の演出にも期待できる。
撮影に向けてのコメント
池松壮亮 (内海役)
何だか面白そうなこの作品を、大森監督のもと、菅田くんと2人でやるという事で、何だか面白そうなことが始まるんじゃないかという気がしています。まだ撮影には入っていないのでどんな作品になるか分かりませんが、でもやっぱり何だか面白そうなので、楽しみにしていて下さい。
菅田将暉(瀬戸役)
大森監督のもと、池松さんとただただ二人で喋る映画に参加できる事、心から感謝してます。原作の瀬戸と内海のシニカルなやりとりに嫉妬しました。こいつらオモロ過ぎるやろ、と。現実世界にこんな奴らおったら勝たれへんで、と。原作の世界にある発想やセンスを大切にしつつ、素直に体現し、そこから先はもうどうなるかわかりませんという思いで楽しんで生きたいと思います。
大森立嗣監督
「セトウツミ」の妙にまったりした青春を、池松くんと菅田くんが演じると、どんなことになるのか、今からワクワクしています。ただの青春映画にはならないでしょう。楽しみにしていてください!
映画『セトウツミ』は今秋撮影が行われ、2016年に全国公開される。