11月1日(金)公開の映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』に小林聡美、渋川清彦、坂東龍汰、高橋和也、木野花が出演することがわかった。
精神科医を務めながら、映画化もされた『三たびの海峡』、吉川英治文学賞・中山義秀文学賞ダブル受賞の『守教』など珠玉の人間ドラマを生み出してきた帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)が、『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督・脚本により映画化。
主演は国民的芸人・笑福亭鶴瓶。死刑囚でありながら、刑の執行が失敗し今は精神科病棟にいる秀丸役を演じ、『ディア・ドクター』以来10年ぶりの主演を務める。また、秀丸と心を通わせる患者・チュウさん役で『そこのみにて光輝く』『新宿スワン』の綾野剛、父親からDVを受け精神科病院に入院する女子高生・由紀役に『渇き。』『恋は雨上がりのように』の小松菜奈が扮する。
患者たちを優しくも厳しい態度で常に見守る看護師長・井波役を演じるのは、『かもめ食堂』『紙の月』などで独特の存在感を発揮する小林聡美。衝動的に暴力を振るい、周囲から煙たがられている患者・重宗役に、2018年の映画出演は14本を数え、日本映画界で引く手数多な俳優のひとりと言われる渋川清彦。話すのが不自由な一方で、カメラを得意とし、チュウさんを慕う健気な患者・昭八役に挑むのは、『十二人の死にたい子供たち』で頭角を現し、2020年公開『峠 最後のサムライ』にも出演を果たす、ブレイク必至の若手・坂東龍汰。
たび重なる病院内の事件にも冷静に対応する医師・大谷役に扮するのは、『ハッシュ』『そこのみにて光輝く』などで披露した演技の幅の広さに定評のある高橋和也。折々家族のもとへ外泊し、他の者たちから羨望の眼差しで見られる患者・サナエ役を、『愛しのアイリーン』でみせた圧倒的な演技が記憶に新しい木野花。秀丸(笑福亭鶴瓶)・チュウさん(綾野剛)・由紀(小松菜奈)を取巻くキャラクターたちに、演技派・個性派の競演陣が集結した。
小林聡美 コメント
看護師役としてただ単に患者に優しくするのではなく、患者と一定の距離感と理解を持って接することを常に意識し役に入って行きました。
渋川清彦 コメント
純度の高い平山監督の映画に参加出来、体験させてもらった事が大変ありがたく思います。素晴らしい日々でした。そして鶴瓶さんに御馳走していただいた焼肉屋の夜は忘れません。是非劇場で観てください。
坂東龍汰 コメント
昭八という人物と出会い、彼の人生に寄り添って演じることが出来てとても幸せでした。誰が異常で何が正常なのか、考えさせられました。
高橋和也 コメント
精神病患者に負けない“強さ”を持った医師を演じることを心がけ、病棟のリアリティをそのまま丁寧に表現できればと演じさせて頂きました。
木野花 コメント
サナエという役は、病院の内と外を行き来出来る患者で、その線引きはどこでなされるのか。誰が此処にいても不思議はない、紙一重の狂気と正気を生きているんだなと、考えさせられました。
映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は11月1日(金)より全国公開
(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会