映画『新聞記者』完成披露試写会が4日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、キャストのシム・ウンギョン、松坂桃李、田中哲司、北村有起哉、高橋和也、監督の藤井道人が登壇した。
「報道メディアは権力にどう対峙するのか」を問いかける衝撃作。望月衣塑子(東京新聞記者)のベストセラー「新聞記者」を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者(シム・ウンギョン)と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚(松坂桃李)との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリーとなる。
日本映画で初主演を果たすシム・ウンギョン。「(韓国映画との違いについて)撮影期間がちょっと違います。日本はインディーズだと2週間でも撮れる映画がたくさんあることに驚きました」と流暢な日本語で話し、「最初は、この映画を撮れるか悩んだ時期もありましたが、自分が持っている集中力を全部出して頑張りました!この映画で自分の芝居も成長できたと思います」と撮影を振り返った。
松坂は「ギュッと詰まったスケジュールの中で、監督をはじめスタッフ・キャスト一丸となってやらせてもらった。役柄的に、結構ズシンとくるシーンが本当に多く、メンタル的に気持ちを上げるのが難しかった」と、これまでにないチャレンジングな作品だったことを明かす。
イベントでは、シムが記者として松坂らに質問をする一幕が。「セリフを覚える時、どこで覚えますか?」との質問に、田中は「僕は外を歩きながら」と答える。するとシムは「言い切れますか?」と意味深に問い詰め、笑いをさらった。松坂は「すごい真に迫ってる(笑)」と笑みをこぼしていた。
一方で松坂は、同質問に「肉を焼きながら、とか。何かをしながら覚えます。何か自分に負荷を与えながら覚えてます」と回答。続けて、「お休みの日はどんな風に過ごしていますか?」と聞かれると「ひたすらテレビを見たりしています。ダラダラ〜っと(笑)ニュースやアニメ、ドラマとかをずーっと見てます(笑)」とハニカミ。シムは「私も同じです!」と答えていた。
さらに、シムから「最近…泣いたことはありますか?」とピンポイントで聞かれた松坂は「滅多に泣かないんです!なんだろう…こないだ肘を思いっきりガンッと…ものすごく痛くて思わず涙は出ました!」と告白。だが、シムが求めていたのは、北村が話した「この映画観て何回もグッときましたよ」ということだったようで、察した松坂は「何も言えなくなる(笑)」と崩れ落ち笑いをさらう。シムも「だから質問したのに(笑)」と笑みをこぼしていた。
逆に松坂から「気に入っている日本語はありますか?」とシムに質問。「あります!!」と即答するシムは、「ナウい!(松坂を見て)今日ナウいですね!」とお茶目な一面をのぞかせた。
映画『新聞記者』は6月28日(金)より全国公開
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