X-MENの最終章となる映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』で、“X-MEN”の立ち上げメンバーとなるキャラクター、プロフェッサーXとマグニートーを演じるジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーのインタビューが到着した。
2011年公開の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から4作品にわたって同キャラクターを演じてきたマカヴォイは、「僕にとってX-MENシリーズはとても良いものだった」と振り返る。「かなり自由を与えてもらったうえ、ギャラも良かったからね」とマカヴォイが笑いながら語ると、「僕たちはそのおかげで家が買えたぞ。僕の母の家もね」とファスベンダーが冗談交じりに同調した。
つづけて「僕にとっては過去10年間、バッグボーンのような存在だった。そこまで手堅いシリーズだとリスクをとっていろいろ試してみることもできるし、ほかの作品に出たり、半年間自宅で良い父親でいなくてはならない場合はそういうことも可能だったりする。そういう意思決定ができるんだよね。作品から作品へと転々とすると、そういうことが難しかったりするものだ。そういう意味ではとても贅沢だと感じるよ」とシリーズへの感謝を語るマカヴォイに、ファスベンダーも「私的な面でも、仕事の面でも僕の人生を変えるものだったね」と同意する。
「一同とても仲が良い上、陳腐な言い方になってしまうけれどまるで家族のような関係なんだ。仕事としてもまたそうで、X-MENは広く知られている。僕は自分のファンベースの大半からX-MENで認識されてるんだ」と8年間で築き上げたX-MENファミリーの絆と、シリーズの持つ影響力の強さを明かした。
プロフェッサーXとマグニートーは、シリーズを通して友情を感じながらも決別したという複雑な関係であり、時にその関係がX-MENの命運を左右することもある。時を追うごとにそれぞれの道へと分かれていく2人が、相手のキャラクターの考え方に共感している部分を問われると、まずマカヴォイが「チャールズは彼の哲学、理想は理解できるのだと思う。ただ、それが正しいやり方ではないと思っているんだ。不思議なもので、本作ではチャールズよりもエリックの方がより正しい道を歩んでいて…」と解説。ファスベンダーも「ある意味、彼の方が心穏やかなのだと思う。チャールズの心の中には疑念があるのではないかな?」と続ける。
『ダーク・フェニックス』ではプロフェッサーXのとある判断ミスにより、ジーンの〈ダーク・フェニックス〉への覚醒、そしてX-MEN分裂の危機に追い込まれてしまう。そしてジーンをめぐって再び対立する、プロフェッサーXとマグニートーの関係にも注目だ。
最後にファスベンダーが「このシリーズで僕がいつも興味深いと思うのは、はみ出し者、何らかの理由で社会から疎外されている者達についてどう考えるかという点で、僕をはじめ多くの人々が共感するということだ。幻想の世界だがその核となるのはとても重要なテーマであり、特に世の中が対立している昨今では、そのような題材を正面から扱おうとすると、人々に敬遠されてしまいがちだ。ところがそれが幻想的な世界の中で展開すると、入っていきやすくなることがある。このような映画を観る10代の子たちや、若いオーディエンスにとっては、とても強力で大切なメッセージなのだと僕は思うよ」と、X-MENが織りなすエモーショナルなドラマを通して、社会の普遍的なテーマを感じ取ってほしいと語り、インタビューを締めくくった。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は6月21日(金)より全国公開
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