柄本佑×瀧内公美が主演を務め、直木賞作家・白石一文作品初の映画化となる『火口のふたり』の本編映像が解禁となった。
直木賞作家・白石一文による、男と女の不確実な愛を描いた衝撃作「火口のふたり」を映画化。柄本佑と瀧内公美が主演を務める。離婚、退職、再就職後も会社が倒産し、なにもかも失った男・永原賢治(柄本佑)。ある日、旧知の女性・佐藤直子(瀧内公美)の結婚式に出席するため、故郷である秋田に帰省し、久しぶりの再会を果たす。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」直子の突然の言葉をきっかけに、ふたりは再び身体を重ね合う。
解禁となったシーンは、賢治(柄本佑)と直子(瀧内公美)が2人きりの最後の夜に、秋田で毎年8月16日~18日に開催される“西馬音内盆踊り”を訪れる場面。西馬音内盆踊りは、踊り手が顔が隠れる頭巾を着用しており、頭巾を外すまで性別が男性か女性かわからず、何とも言えないエロティックさが漂うと評判の盆踊りだ。
かつて、映画監督の相米慎二もこの踊りに魅了され、3日間見続けた言われており、相米監督から評判を聞いた荒井晴彦も2006年に初鑑賞。別名 亡者踊りとも言われるこの踊りの、死とエロスが匂い立ってくる様子に魅了され、「男女の恋と西馬音内盆踊りを絡めた作品を撮りたいと思った。」と、初めて見て以来作品への取り込みを構想していたと明かし、また、本作の舞台を、原作の九州・福岡から秋田に変更したのは、この西馬音内盆踊りを作品に取り込むためだった語っている。
公開されたシーンでは、盆踊りを見ながら「今晩で終わりだな」と名残惜しそうに賢治がつぶやき、「約束守れる?」と、直子が笑みを浮かべた顔で返すやり取りが繰り広げられ、盆踊りの隊列を横切る賢治と直子にストップモーションがかかる、印象的な場面が披露される。
映画『火口のふたり』は8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
(C)2019「火口のふたり」製作委員会