現役アイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキが芸能界の嘘とリアルをを描いた処女小説を、「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔を主演に迎えて映画化する『ピンクとグレー』の主題歌が、人気ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が書き下ろしで手がけることがわかった。さらに、10月に開催される第20回釜山国際映画祭のA Window on Asian Cinema部門への正式出品も決定した。
累計16万部のベストセラーとなった加藤の原作を『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が映画化する本作は、小説では描かれなかったエピソードを交えながら、芸能界を舞台に若者たちの青春を描く。スターでありながら突如謎の死を遂げる主人公・白木蓮吾役に中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、その親友であり蓮吾の死の真実を追う河田大貴役には幅広い作品で抜群の存在感を放つ菅田将暉、さらに、この2人の初恋の人で幼馴染のサリーを『海街diary』の夏帆が務める。ほか、岸井ゆきの、柳楽優弥ら注目の若手俳優が集結する。
“アジカン”の愛称で親しまれる4人組ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のボーカル&ギターを務める後藤正文は、原作を読み、映画の映像を観ながら主題歌を目下、絶賛製作中。映画の主題歌は『ソラニン』『横道世之介』などに続き5作目となるが、「原作を良い意味で裏切る展開に驚きました。映画を観て、それぞれの生活に戻ってゆく観客たちのことを考えながら、曲を書きました。参加できて光栄です」とコメントを寄せており、映画の世界観に合った楽曲に仕上げる予定だという。
小川真司プロデューサーは本作を「屈折した青春映画」であり、「歳月を経て大人になったかつての若者が、過去をもう一度照射、対象化する道程を経て青春の光と闇とを精製抽出して再構成した大人のための青春ドラマ」と説明する。「そんな映画の掉尾を飾るにふさわしい曲を書く者は、第一に同じように成長してしまった屈折した大人でなければならない。かつ、そうありながらグレーに堕ちた世界に色を取り戻す力のある、"青春"の疾走感を硬質のサウンドとボルテージマックスのボーカルで高らかに謳いあげることのできるバンドでなければならない。そういう意味で来年結成20周年を迎えるASIAN KUN-FU GENERATIONこそ、それにふさわしい資格を持ったバンドであると確信した」とその起用の理由を明かしている。
また、本作は現地時間10月1日から10日まで韓国で開催される第20回釜山国際映画祭のA Window on Asian Cinema部門への正式出品も決定。1日のオープニングレッドカーペットセレモニー、翌2日の公式上映には『ひまわり』以降、同映画祭10作品目の公式上映作品となる行定監督とともに、中島、菅田が参加する。映画初主演にして国際映画祭初参加となる中島は、「初主演の作品がいきなり海を越えて様々な方に見て頂けることとなり、とてもありがたいのと同時に嬉しさも隠せません。釜山の空気を味わえるのも楽しみですし、しっかりと目に焼き付けてワールドワイドな俳優への第一歩を踏みしめてきたいと思います」と喜びと世界への期待に胸を躍らせるコメントを発表した。
映画『ピンクとグレー』は2016年1月9日より全国公開
(C)2016「ピンクとグレー」製作委員会