映画『見えない目撃者』ティーン女子限定試写会イベントが5日、都内・秋葉原UDXシアターにて行われ、吉岡里帆、高杉真宙が登壇した。
本試写会は、ティーンの女子限定。現役女子高生を始めとするティーン女子が、R15+の大人のスリラー映画に、ハラハラドキドキの初体験。上映後、「ハラハラしながら見て、体もびくっとなりました!」、「おふたりの演技に迫力があってドキドキしながら観て、最後は感動しました!今まで観た中でも心に残る映画になりました。」、「なつめは目が見えなくても誰かのために勇敢な行動ができるので、私も自分でできることを探していかなきゃなと思いました。」と感想が漏れるなど、目の見えない元警察官のなつめと高校生春馬が猟奇殺人鬼と対峙するスリリングな大展開や、一筋の光が差し込む衝撃の結末に興奮冷めやらない様子のティーン女子たち。
吉岡演じる目の見えない元警察官のなつめが、高杉演じる高校生の春馬ともに、猟奇殺人鬼の正体を明らかにするために奮闘していく様子が、過激な描写でスリルたっぷりに描き出されていく本作。その大胆な演出から本作はR15+に指定されているが、まずはMCが会場にいるティーンの観客に「R15+初体験の人いますか?と問うと、会場の半数が挙手。さらに「怖かった人は?」と問いかけると、会場にいるほぼ全員が一斉に手をあげる結果に。
会場の反応に伴って、MCが吉岡に完成した本作を最初に観た時のハラハラドキドキした感想について問うと、「台本で読んでいるので、展開を知っているはずなのに、それでも一回一回のシーンに驚きながら観ました。隣に座っていた女性が、キャー!って言っていて、それにもびっくりしていました。」と、吉岡だけでなく客席全体が盛り上がっていたことを明かし、高杉は「僕は、最初の爆破のシーンでテンションが上がりました。そのシーンの撮影には参加していなかったので、ここまで迫力があるとは思っていなくて衝撃でした」と冒頭のシーンに驚いた様子。
続けて、撮影中の盲導犬パルとの演技について問われると、吉岡は「パルは盲導犬の役ということもあり、撮影中はずっとそばにいてくれました。パルと2人きりでいる時間をたくさん用意していただけたことで、自然とパルとのバディ感も作れていったかなと思います」とコメント。
目が見えないなつめの目となり、共に事件に立ち向かっていく“もう一人の目撃者”を演じた高杉が、演じるにあたって心掛けたことについて問われると「春馬はストーリーが進むにつれて成長していくキャラクターなので、登場とシーンと最後のシーンで大きな変化を作れたらいいなと思いました。それも急激な変化ではなくて、ゆっくりと変化していくように細やかな演技を心掛けました。」とこだわりを覗かせ、共演した吉岡の演技については「圧倒されました。目のお芝居を制限されるってどんな風になるんだろうと思っていたんですが、実際に撮影に入ったときに、吉岡さんのお芝居がストレートに伝わってきて、こんなにも伝わるものかと思いました。」と驚きをみせた。
ここで、劇中でなつめと春馬が事件を解決していくストーリーにちなみ、会場に集まったティーン女子たちの悩みや相談事などを解決することに。最初の方が「私は茶道部で正座をしていることがつらいのですが、それでも楽しいので頑張れています。お2人は今回の撮影で辛かったけど、それでも楽しいと思ったシーンはありますか?」と質問すると、吉岡が「ラストシーンは高杉さんと一緒に撮影に挑んだのですが、昼夜逆転のスケジュールで、睡眠もうまく取れなくて、疲労もかなりありました。そうして一週間くらいかけて撮ったシーンが、凝縮されてとてもスピード感のあるシーンになっていて、驚きました。」と明かし、高杉は「僕は車で追いかけられているシーンがあったのですが、ずっと走っていたので辛かったですね。でも撮影を終えた時に、“生き抜いたー!”という気持ちになれてよかったです。」と振り返った。
そして次の方が、「お互いの尊敬できるところはなんでしょうか?」と質問すると、高杉さんが「目が見えない役どころで、撮影そのものも大変なのに、現場ではいろんな方に気を遣われていて、吉岡さんのそのようなストイックな姿があったから、僕たちもついていこうと思いました」と、吉岡の女優としての姿勢に感化された様子。
吉岡は、「最初高杉さんと現場で会ったときはすでに衣装を着ていらしたのですが、制服が似合いすぎていて本当に高校生かと思ったんです。空気感というか、佇まいからすっかり役に入っていて、年齢すらもコントロールできるのは役者としてすごいと思いました。」と称賛した。
続けて、「役者として大切にしていることや、そして原動力となっているものはありますか?」と質問すると、吉岡が「今日皆さんが観に来てくださっていることが一番の喜びです。撮影中はきついなぁと思う瞬間もあるんですが、実際観ていただいて、皆さんのなかで何らかの気持ちが動くと、それがまた原動力になります。」と真摯にコメント。高杉は「このお仕事は、現場でお会いする方々とどのように演技していくかが大事だと思うので、現場に入るたびにその空気感に合わせられるように意識しています」と明かした。
最後に、吉岡が「映画というものは皆さんに観ていただくことによって完成すると思っています。ネタバレができないので、私たちの口からはなかなか話せないことが多いのですが、是非みなさんの一言一言で、沢山の方にこの映画を届けてもらえると嬉しいです!」、高杉が「この映画に参加したスタッフさん、そしてキャストのみなさんも、全員が攻めている映画だと思います。今思い返しても、この作品に出られたことが嬉しいです。沢山の人に観てもらえればと思います!」と、R15+で過激な描写も徹底的に描かれるスリルに溢れた本作の見どころをアピールした。
映画『見えない目撃者』は9月20日(金)より全国公開
(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.