映画『記憶屋 あなたを忘れない』完成披露試写会が10日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、山田涼介(Hey! Say! JUMP)、芳根京子、佐々木蔵之介、蓮佛美沙子、泉里香、濱田龍臣、監督の平川雄一朗が登壇した。
シリーズ累計45万部を超える織守きょうやの小説「記憶屋」を、『ツナグ』「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」などで知られる平川雄一朗監督が映画化した本作。恋人の記憶を取り戻すため記憶屋探しに奔走する大学生・遼一役にHey! Say! JUMPの山田涼介、遼一の幼馴染・真希役に芳根京子、遼一の記憶だけを失ってしまった恋人・杏子役に蓮佛美沙子、遼一と共に記憶屋探しをする弁護士・高原役に佐々木蔵之介が扮する。ほか共演に杉本哲太、泉里香、田中泯、佐々木すみ江、櫻井淳子、戸田菜穂、ブラザートム、須藤理沙、濱田龍臣、佐生雪、稲垣来泉らが名を連ねる。
客席通路を通ってステージに登壇したキャスト陣。大歓声で迎えられる中、主演の山田は「約1年前に撮影した作品が皆様のもとに届くことが本当に嬉しいです。この感動の物語、どういう風に受け取ってもらえるのかが楽しみですね。人それぞれ受け取り方が全然違うと思うので」とハニカミ。
イベントでは、主題歌・新予告映像の発表が。主題歌は、中島みゆきの楽曲「時代」に決定。1975年にリリースされ、中島みゆき自身が作詞・作曲を務めた「時代」。本作の主題歌は1993年に再録されたもので、中島みゆき自身が歌う「時代」が映画の主題歌となるのは初となる。
主題歌が流れる新予告映像を観た山田は「『なんてこの映画にピッタリなんだ』と。内容にすごくリンクしている歌詞で、温かさや悲しさ、この1曲で映画の良さをより出してくれているんじゃないかなと思います。すごく嬉しいです」とコメントした。
また、人の記憶を消すことができる“記憶屋”にちなみ、「記憶屋に消されたくない、今年1番の思い出」を聞かれたキャスト陣。山田は「蔵之介さんが、ご自身のクランクアップの日に日本酒をくださったんです。その日本酒が、とてつもない美味しさで!あの味は忘れたくない!」と明かす。続けて、「1年ごとに変わってくる味で、あの味は二度と味わえない。あれを消されたら、ちょっと困るなぁ。家で飲みすぎちゃってペロッペロでしたけど(笑)」と笑みをこぼした。
さらに、「消したい記憶」について聞かれると、山田は「撮影現場に芳根さんが手作りのクッキーを差し入れて下さったんです。これもとてつもなく美味しくて!ジップロックに入れてあったんですが、ごっそり持って帰ろうとして(笑)それをスタッフさんに見られて、『それはないんじゃない!』とすごく注意された記憶を消したいです(笑)」とお茶目な一面をのぞかせ、会場を沸かせた。
芳根は「アカデミー賞新人賞をいただいて、式典に参加させていただいたあの景色。忘れられないし、忘れちゃいけない。あの場所にもう一度立ちたいけど、次は新人賞はない。頑張らないとなとすごく思います」と真摯にコメント。一方で蓮佛は「撮影のセッティング待ちで山田くんと2人で待機していた時、山田くんが携帯を触りながら突然『鳩ぽっぽ』を歌い出して(笑)なんて選曲なんだと。笑ってしまって、その5秒後に『およげ!たいやきくん』を鼻歌で(笑)あれは忘れたくない」と暴露。山田は「こういうところで言うんじゃないよ(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
映画『記憶屋 あなたを忘れない』は2020年1月17日(金)より全国公開
(C)2020「記憶屋」製作委員会