ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『ドクター・ストレンジ』シリーズの続編に、『スパイダーマン』のサム・ライミ監督がマーベル・スタジオとの契約交渉中にあるとヴァラエティ誌などが報じた。
前作の監督を務めたスコット・デリクソンは、エグセクティブプロデューサーは務めるものの、スタジオとクリエイティブ上の差異があったことから、公式に離脱。その一方で、今回白羽の矢が立ったライミ監督は、今年5月の撮影開始に間に合わせるようにしなければならない状況にあるという。
『死霊のはらわた』などホラー映画の監督として知られるライミ監督は、2007年公開の『スパイダーマン3』以降は監督すること以上に、プロデューサーとしてリメイク版の『死霊のはらわた』や『ドント・ブリーズ』を世に送り出してきた。
だが、2004年に公開された『スパイダーマン2』は、現在でもなお変わることなくヒーロー映画史上の最高傑作として数えられ、これまでに15の長編映画を監督。『死霊のはらわた』『死霊のはらわたⅡ』『キャプテン・スーパーマーケット』の三部作はカルト的人気を誇っている。
マーベル・スタジオは、その経験豊富で監督としてたしかな立場を築いたライミ監督を抜擢して『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス/Doctor Strange in the Multiverse of Madness(原題)』を作ろうというのだから、どのような作品が出来上がるのか期待がかかる。
ドクター・ストレンジ役は引き続きカンバーバッチが続投。前作にも出演したベネディクト・ウォンとキウェテル・イジョフォーの出演も期待される。なお、クリスティーン・パーマー役を演じたレイチェル・マクアダムスは本作には出演しない。
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス/Doctor Strange in the Multiverse of Madness(原題)』は2021年5月7日(金)全米公開予定