11月27日(金)公開の映画『アンダードッグ』のポスタービジュアルが解禁。第33回東京国際映画祭のオープニング作品に決定した。
リングの上で、3人の男たちのドラマが交錯する本作。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・晃を主演の森山未來が演じる。過去に秘密をもつ若手ボクサー・龍太を北村匠海が、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木役に勝地涼が扮する。監督を『百円の恋』「全裸監督」の武正晴が務める。
コロナ禍でさまざまな国際映画祭が開催手段を検討する中、第33回東京国際映画祭(10月31日~11月9日開催)は「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施することを決定。
また、昨年まで実施していた「インターナショナルコンペティション」、アジアの新鋭監督作品の「アジアの未来」、日本の気鋭作品の「日本映画スプラッシュ」の3部門を、「TOKYOプレミア2020」として1つの部門に統合し、この部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設ける形で開催することが発表されていた。
本映画祭のオープニング作品に決定した『アンダードッグ』は、ほかにも「観客賞」の対象となる「TOKYOプレミア2020」作品としても上映され、「観客賞」は11月9日(月)TOHOシネマズ六本木で開催される本映画祭のクロージングセレモニーにて発表される。
武正晴監督 コメント
コロナ後の東京国際映画祭開催にご尽力くださった全ての関係者の皆様に深謝いたします。
拙作「アンダードッグ」は2020年1月、2月に撮影を行った。コロナ前の我々が失った光景が記録されている。
ボクサーというリング上の孤独者達は観客の歓声なしには殴り、殴られ続けることは到底かなわない。
観客が試合をつくり、語り継いでいく。時に信じがたい名勝負を生み出す。1人では試合にならない。
人生も同様だ。映画創りも同じだと考えている。観客が映画を最後に創り上げてくれる。
2020年東京国際映画祭のオープニングで「アンダードッグ」という映画を観ていただける環境に感謝します。
最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で。
劇場版『アンダードッグ』は11月27日(金)よりホワイトシネクイント他にて【前編】【後編】同時公開
(C)2020「アンダードッグ」製作委員会