4度のアカデミー賞に輝いたジョエル&イーサン・コーエン監督の最新作『ヘイル、シーザー!』が5月より日本公開される。現地時間2月11日、ベルリンにて行われた第66回ベルリン国際映画祭に、ジョエル&イーサン・コーエン監督をはじめ、ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、アルデン・エーレンライク、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタムら超豪華キャストが集結した。
1950年代のハリウッドを舞台に、スタジオの命運を賭けた超大作映画『ヘイル、シーザー!』の撮影中に、主演俳優であり世界的大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)誘拐事件が発生!現場に居合わせた個性溢れるスターたちを巻き込んで、世界が大注目する難事件を描く。
コーエン兄弟最新作として期待の高さはもちろん、豪華スターが顔を揃える事でも話題となっている本作。監督とキャスト陣がレッドカーペットに登場すると、ベルリンの観客からは大きな歓声が。
レッドカーペットを存分に楽しんだ後、記者会見に出席したコーエン兄弟らキャスト陣。主演のジョシュ・ブローリンは「コーエン兄弟と一緒に仕事できて楽しかったよ。彼らは良い友達だし、彼らの映画も好きなんだ。彼らの映画には3本半(『それぞれのシネマ~カンヌ国際映画祭60回記念製作映画』はショートフィルムのため、半分とカウントしている)出演させてもらっているけれど、今後も彼らと仕事ができればそれだけで満足だね」と喜びのコメント。また「当時のハリウッドのことは分からないけれど、僕らの働いている世界を面白おかしく茶化すのは好きだよ。だってとても馬鹿げてる業界だからね。コーエン兄弟はそれをシニカルなユーモアに昇華させてるんだ」と本作をアピールした。
一方、本作で世界的大スター・ウィットロックを演じるジョージ・クルーニーは「彼らはとにかく楽しいんだ。素晴らしいフィルムメーカーで、一緒に仕事をするのは楽しいよ。良いヤツらだし、とても働きやすいんだよ」とにっこり。アルデン・エーレンライクも「コーエン兄弟は、リラックスして楽しい環境を作ってくれるから、最後には家に帰りたくなくなっちゃうくらい面白いんだ」と充実感をのぞかせた。
レッドカーペットでとびきり大きな黄色い歓声を浴びていたチャニング・テイタムは「実は当初、この映画で何をやるのかは知らなくて、脚本には3文字くらいで、その後に「ダンス」としか書いてなかったんだ。今までタップダンスもやったことないし、映画で歌ったこともなかった」と不安を明かすも「でも他にこんな映画はないし、目を閉じて崖から飛び降りるような気持ちでやったよ!」と笑顔をみせた。さらに「僕は彼らに完全に任せっきりだったよ。ユーモアに溢れた魅力的な映画だね。僕らも彼らも当時を生きていたわけじゃないけど、当時を舞台としたコーエン兄弟なりの面白い解釈だよね。ドキュメンタリー的映画ではなく、本当に面白いエンターテインメント映画だ!」と絶賛のコメントを寄せた。
映画『ヘイル、シーザー!』は5月よりTOHOシネマズシャンテ 他全国ロードショー
【CREDIT】
監督・脚本・製作:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリン/ジョージ・クルーニー/アルデン・エーレンライク/レイフ・ファインズ/ジョナ・ヒル/スカーレット・ヨハンソン/フランシス・マクドーマンド/ティルダ・スウィントン/チャニング・テイタムほか
配給:東宝東和
© Universal Pictures