阿部サダヲ主演の異色時代劇『殿、利息でござる!』が5月14日より全国公開される。本作の主題歌を、2009年にこの世を去った伝説のロックミュージシャン・忌野清志郎率いたRCサクセションが歌う、坂本九の名曲をカバーした「上を向いて歩こう」に決定した。
磯田道史の著作『無私の日本人』の一編、『穀田屋十三郎』を、『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』の中村義洋監督が映画化した本作。今から250年前の江戸中期、仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために立ち上がった庶民たちの奮闘を描く。
造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える、実在した主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)役に阿部サダヲ。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)に瑛太。十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)を妻夫木聡が演じる。
主題歌決定に阿部は「発表しちゃうんですね。最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました」としみじみ。中村監督は「理由についてあまり多くは語れません。歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、なぜこの映画を、どうしても今作らねばならないと思ったのか、それを思い出させて頂きました」とコメント。また「清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、『日本の有名なロックンロール!』と紹介していました。それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています」と胸の内を明かした。
映画『殿、利息でござる!』は5月14日より全国ロードショー
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原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ/瑛太/妻夫木聡/竹内結子/松田龍平 他
配給:松竹 公式HP:www.tono-gozaru.jp
©2016「殿、利息でござる!」製作委員会