金魚と作家と幽霊が織りなす、艶やかで濃密な恋の物語『蜜のあわれ』が4月1日より全国公開される。この度、二階堂ふみ扮する少女の姿に変貌する金魚・赤子のイタズラな表情を切り取った場面写真か解禁された。
金沢三文豪・室生犀星の同名小説を映画化した本作。室生犀星自身を想起させる老作家・おじさまと、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚・赤子、老作家への愛を募らせ蘇った幽霊・田村ゆり子の三角関係を描く恋愛文芸ファンタジー。老作家の妄想から生まれた金魚の少女・赤子を二階堂ふみ、赤子と共に暮らす老作家を大杉漣が演じる。おじさまへの愛を募らせ蘇った過去の女・ゆり子を真木よう子、作家・芥川龍之介に高良健吾、赤子の正体を知る金魚売りの辰夫に永瀬正敏が共演する。
解禁された場面写真では、頬を膨らませた表情や、号泣して何かを訴える表情など、恋心や哀しみを本能のままに表す赤子を二階堂が熱演している。高校生の頃に原作を読んで以来、赤子の役を熱望していた二階堂は「人間の役とは違うし、なるべく言葉に意味を持たせたくなかったんです。初めて聞いた言葉を使って、おじさまに言葉遊びをもちかけるような感覚で演じました」とコメント。
二階堂との共演に大杉は「翻弄されっぱなしでしたね。二階堂さんは共演者とも向き合ってくれる方で、色々な引き出しを開けてもらった」と刺激を受けた様子。ミステリアスな金魚売り役の永瀬正敏はその愛くるしい表情について「可能性の塊だと思いますね。今後も色々な顔を見せていただきたい」と太鼓判を押した。
映画『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9他にて全国公開
【CREDIT】
原作:室生犀星「蜜のあわれ」
監督:石井岳龍
出演:二階堂ふみ/大杉漣/真木よう子/韓英恵/上田耕一/渋川清彦/高良健吾/永瀬正敏
©2015『蜜のあわれ』製作委員会