日本・ベルギー友好150週年記念映画にあたる『神様メール』が5月27日より公開される。4月12日、ベルギー王国大使館にて行われた来日記者会見に、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督、駐日ベルギー王国大使のギュンテル・スレーワーゲン氏が出席。日本人ゲストとしてNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で高畑充希扮するヒロイン・常子の子供時代を演じる内田未来が駆け付けた。
本作は、神様がパソコンでいたずらに人間の運命をコントロールしているブリュッセルを舞台に、神様の娘・エアが人間に「余命を知らせる」“神様メール”を送ったことをきっかけに起こる奇想天外な痛快コメディ。
約7年ぶり5度目の来日となったジャコ監督は「日本に来るのは毎回楽しみにしているよ。私の名前に“ジャコ”とあるが、これは日本の“じゃこ”と同じだね」と笑顔で挨拶。神様の家族が「実際にブリュッセルに住んでいる」という斬新な設定に「神が住んでいるとしたら、美しい街ではない、雨がいつも降っているブリュッセルかなと考えた。もう一つこだわったのは、神に娘がいるということ。よく観る神の話には、息子は出てくるが娘は出てこないんだ。女性が何かをするということが面白いと思ったんだ。人は自分の人生の短さを痛感した時、どういう行動をするのかを描きたかった」とコメントした。
また、フランスやベルギー、スイスで初登場No1の大ヒットを記録したことに「どうしてヒットしたのか私にはわからないよ。きっとお客さんが割と入っているレストランに入りたくなるのと同じようなものだと思うよ」とユニークに答え、「コメディなので、心理的なものよりわかりやすくて笑いが取れる。観客の反応を見ていると、最初は男女とも笑っているが、どんどん展開が進むにつれ女性だけの笑い声が聞こえるんだ」と笑顔を見せた。
会見では、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で高畑充希扮するヒロイン・常子の子供時代を演じる内田が花束を持って登場。神様の娘・エアと同じ10歳の内田は「すごく面白くて、途中で何回も笑ってしまいました」とにっこり。本作のストーリーにちなみ、「どんな奇跡を起こしてみたい?」との質問に「私はエアみたいにいろんなことは起こせないけど、私のお芝居を見て楽しい気持ちになったり、もっと頑張ろうって気持ちになってくれたら嬉しいです」としっかりしたコメント。ジャコ監督は「神様はいっぱいいるけど、女神がいないから、未来ちゃんに女神をやってもらおう」と内田の姿勢に太鼓判を押した。
映画 『神様メール』 は5月27日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他全国公開
【CREDIT】
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演:ピリ・グロワーヌ/カトリーヌ・ドヌーヴ/ブノワ・ポールヴールド/フランソワ・ダミアン/ヨランド・モロー
配給:アスミック・エース【PG12】
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