現在北イタリアの都市・ウディネで開催中の第18回ウディネ・ファーイースト映画祭で、現地時間4月29日に映画『モヒカン故郷に帰る』ヨーロッパ・プレミア上映が開催された。主演の松田龍平と沖田修一監督が舞台挨拶に登壇した。
本作は、結婚報告を機に7年ぶりに故郷・広島に帰省した、モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマンが、ガンが発覚した頑固親父の願いを叶えるべく奮闘する悲喜こもごも溢れるホームドラマ。
沖田修一監督作品はこれまで、2012年『キツツキと雨』、2013年『横道世之介』、2014年『滝を見にいく』と3本が上映されてきており、今年で4作品目。沖田監督は「ありがとうございます。興奮しています。過去に自分の作品をこの映画祭で上映して頂きましたが、来られなくて、ずっと来たかったんです。やっと来られて嬉しいです!」と松田と共に初のウディネ・ファーイースト映画祭参加を喜んだ。
松田も「チャオ!ボナセーラ!グラッツェ!(こんにちは&こんばんは!ありがとうございます!)ウディネは初めて来ましたが、早速おいしいごはんと素晴らしい景色を楽しませていただいています。みなさんぜひ映画を楽しんでお帰りください」と笑顔でイタリア語を披露し、上映前の観客を沸かせた。
父親のガンが発覚したことから、最後の願いを叶えるためモヒカン息子が奮闘する本作。海外でも笑いと感動に包まれ、上映終了後にはスタンディングオベーションで大きな拍手が巻き起こった。沖田監督は「ほっとしています。お客さんがわっと湧いた瞬間もあって、楽しかったです」とコメントし、松田も「楽しかったです、最高の時間を過ごすことができて、ありがとうございます」と海外での好感触を噛み締めていた。
映画『モヒカン故郷に帰る』は全国公開中
【CREDIT】
監督・脚本:沖田修一『南極料理人』『横道世之介』
出演:松田龍平/柄本明/前田敦子/もたいまさこ/千葉雄大
配給:テアトル新宿
公式サイト:mohican-movie.jp
©2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会