映画『任侠野郎』完成披露試写会が4日、都内・スペースFS汐留にて行われた。この日、主演の蛭子能活をはじめ、トリンドル玲奈、NGT48の北原里英、やべきょうすけら豪華キャストに加え、脚本を手がけた福田雄一、監督の徳永清孝が出席した。
日本テレビ放送網と吉本興業が共同制作した本作は、かつて関東一円に名を轟かせた小里組の元若頭・柴田源治が、過去と決別すべく奮闘する任侠映画。クレープ屋をひっそりと営む元若頭・柴田源治に長編映画初主演の蛭子を迎え、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕ら豪華キャストが共演する。
映画初監督の徳永は「福田さんと映画ものやりたいねって話してて、『蛭子さんで任侠映画やりたい』と。そこから始まりました」とコメント。福田は「もともと日テレの番組でディレクターと放送作家という関係だった。僕はちょっとズレてるものが好きなんです。ものすごくベタな流れの中に、一つ大きい間違いがある感じ。任侠もので一番やっちゃいけないと考えたのが蛭子さんの主演だったんです」と制作に至った経緯を笑顔で明かした。
そんな経緯で初主演を務めた蛭子は「最初違和感がありましたね。あんまり仕事は断らないので、とりあえず引き受けました。撮影は監督さんとカメラマンさんのいいなりに」と明かすと、福田は「二つ返事で受けてくれた」と暴露し、やべも「現場の控え室で蛭子さんが『もうやりたくないな』って呟いてまして」と明かし、笑いを取っていた。
一方、劇中同様、蛭子と着物姿で登場したトリンドルは「最初蛭子さんの娘役って聞いていたんですが、衣装合わせに行ったら(監督から)『組長になりました』って言われました(笑)もうノーとは言えなかった」とにっこり。「ヤクザ映画って怖いのかなと思って現場に行ったら和やかなムードでした。ふわーっとした感じで撮影が進みましたね」と撮影を振り返っていた。
また、北原は蛭子の“任侠姿”を「すごくかっこよかったです!」と太鼓判を押し、劇中で体当たりの演技を披露していることに「AKB48グループの中で、『パンチラさせたら一番だ』という誇りとプライドを持って挑みました」と自信をのぞかせた。
蛭子に殺陣のシーンで一言ある様子のやべは「僕今までいろんな作品で斬り合いをしてきましたけど、段取りの状態から思いっきり首斬られたのは初めてです!」と蛭子の失態を暴露し、「思いっきりバスッときた。でも蛭子さんが本当に真剣な顔をなさっていて、カメラマンさんが『やべさんすみません、今蛭子さんすごくいい状態なので我慢してください!』って(笑)で首に入って思いっきり引かれた時、(摩擦で)火傷するくらい!ほんとに死ぬかと思った」と蛭子とのエピソードを明かし、「『斬るってこういうことだ、斬られるってこういうことだ』という常識をこの作品で学びました」と会場は爆笑の渦に包まれていた。
映画『任侠野郎』は6月4日より全国順次公開
【CREDIT】
監督:徳永清孝 脚本:福田雄一
出演:蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけ、橋本マナミ、北原里英、大悟、橘ケンチ/佐藤二朗
制作:日本テレビ放送網株式会社 KATSU-do 配給:KATSU-do
公式HP:http://ninkyo-yaro.com/
©2016『任侠野郎』製作委員会