『二重生活』菅田将暉、 初日を迎えた心境を粋な4文字で表現！「良寝真下」

一方、愛人との情事を見られてしまう尾行の対象者・石坂を演じた長谷川は「みんなこーゆー映画観ていやらしい気持ちになるんでしょ？」と冗談で笑いを誘い、撮影時は“常に見られてる感じ”がずっとつきまとっていたと言う。それは岸監督の演出によるものであると語り、「尾行される役なので、本番がスタートして、どこでカットがかかっているかわからないんですよ。あれ？と思って歩いていたら、突然スタッフが飛び出してきて『終わり！』って言われたりしました」 と苦笑いを浮かべながら、撮影時のエピソードを語った。

また、「自然すぎて日常のようだった」という菅田は、門脇とのベッドシーンや同棲シーンについても「特に雰囲気作りの話し合いなどせず、あくまで『自然な流れ』で行われた撮影だった」と掘り帰った。さらに「数年付き合ったカップルで、生活に起伏がない。とてもナチュラルな空気が流れていました」と語ると、門脇も「ナチュラルな空気すぎて撮影中に寝ちゃってましたもん」と撮影時の裏話を暴露した。

「哲学的尾行」を勧める大学教授を演じたリリーは、本編でカットになったフランス語を披露。「フランス語の先生もわざわざ呼んで練習したんです。がっつり仏語のセリフがあったんだけど、カットされてしまって。でも、仏語を話してる自分がなんか不自然で嫌だったので、カットになってよかったです（笑）麦ちゃんにも笑われたし」と心境を明かし、会場の笑いを誘った。

イベントでは、『二重生活』のタイトルにかけて、初日の気持ちを4文字の漢字でキャスト陣それぞれが表現。門脇は「多人観欲」と掲げ、「多くの人に映画を観て欲しいです！」とにっこり。長谷川は「超門脇麦」で「映画の冒頭とラストシーンの麦ちゃんの表情が全然違うんです。門脇麦が門脇麦を超えた瞬間、というか。皆さんもぜひ劇場で確かめて欲しいです」と太鼓判を押した。一方、菅田「良寝真下」といい、「“よく寝ました”です！昨晩すごくよく眠れて、安心して初日を迎えられるような素晴らしい映画にしてくれた監督と皆さんに感謝しています」と粋な4文字で感謝の気持ちを表現し、会場を沸かせた。リリーは「今到不解」と掲げ、「舞台挨拶の直前に劇場に到着して、“初日を迎えた気持ちを書いて欲しい”と言われて、今到着したばかりでよくわかっていない、という素直な気持ちを書きました」と笑いを取っていた。