映画『君の名は。』完成披露舞台挨拶が7月7日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた。神木隆之介をはじめ、上白石萌音、長澤まさみ、谷花音、市原悦子、新海誠監督が出席した。
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本を舞台に、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描く。
7月7日七夕に浴衣姿で登場したキャスト陣。立花瀧を演じる神木は「ついに第1弾として観ていただける日を迎えて、嬉しい気持ちでいっぱいです。僕自身、新海監督の大ファンで、この作品に携わらせていただいたことが本当に嬉しくてしょうがないです!幸せです」と喜びを爆発させた。自らの運命に翻弄されていくヒロイン・宮水三葉役の上白石は、「こんなに七夕が待ち遠しく思えたのは生まれて初めてです」と笑顔を見せ、「今日は地元の鹿児島にも中継が繋がっているということで、『かごまの皆さ〜ん』」と方言でメッセージを贈った。
瀧の先輩・奥寺ミキを演じる長澤は「すごくしっとりと大人っぽくて、ちょっと茶目っ気のある奥寺先輩を演じさせていただきました。アフレコ楽しかったです!たくさんの人に観ていただきたい」とコメント。先日ロサンゼルスで行われたAnime Expo 2016での反応を聞かれた新海監督は「すごいビビットで皆さんにも伝えたかったです。上白石さんにはこっそりLINEで伝えていたんですが」と明かすと、神木は「俺には来なかったですね…」と嫉妬心をのぞかせていた。続けて新海監督は「展開ひとつひとつに叫び声をあげたり、本当に笑い声と号泣が絶えない上映でした。皆さんも良かったら声を上げながら楽しんでいただけたら嬉しいです」と現地での反応に手応えを感じた様子。
そんな新海監督とのタッグに神木は「信じられないぐらい嬉しかったです。誇りに思ってます」と目を輝かせ、夢の中で性別が入れ替わってしまうシーンの撮影について「やりすぎてもダメですし、やらなさすぎてもダメ。絶妙なバランスで毎回撮っていかなきゃいけなくて、それを声で表現しなくちゃいけないので、本当に難しかったです」と苦労をにじませた。上白石は「入れ替わった三葉の方を、神木さんが完璧に演じていて、焦りを感じるくらい本当に可愛かった」と絶賛していた。
さらに、「もし性別が入れ替わったら?」という質問に、上白石は「ダンクシュートをしてみたい!めちゃくちゃ身長が高くて運動神経が良くて、試合の時にダンクシュートをバンバン決めてみたい」と告白。神木は「カラオケに行きたいです!女性ボーカルの歌を歌い尽くしたい」と明かし、「(性別変わると)声が低いとか、出しづらいとかあるじゃないですか。もうぜひ入れ替わったらカラオケ直行しますね!」と妄想を膨らませていた。
イベントでは、七夕にちなみ、キャスト陣が胸に秘めた願いをそれぞれ披露。神木は「新海さん大好きなので、もっともっとお話ししたいんですよ!なかなかお話しできる機会もなく、『話す時間が欲しい!じゃどこで話そう』と思って“新海監督とカフェに行きたい”です!開店から閉店まで話しましょう」と熱意をぶつけると、新海監督は「ちょっと重いですね(笑)」と苦笑いを浮かべていた。一方、上白石は「いつか運命の人と出会えますように」と掲げ、長澤は「全然関係ないことなんですが、“いつか宇宙に行ってみたい”。ゴミかなんか拾って帰ってきたい」と明かし、会場からは笑いが起こっていた。
「これは毎年お願いしてる」という谷は「今年こそ泳げるようになりたい」と笑顔を見せ、アドバイスを求められた神木は「(水泳は)23歳、今も苦手です。克服できなくて、今でも水がちょっと顔にかかるとビビります(笑)」と意外な一面をのぞかせた。
和気藹々とトークが盛り上がる中、最後に神木は「ぜひゆっくりと新海監督の世界に浸って下さい」とアピールし、新海監督は「この映画はすべての思春期の人に向かって作った映画です。6歳くらいから思春期の人もいれば、50超えても思春期の人はいると思います。僕も思春期のような気分をまだ引きずっています。ですからたくさんの人に届き得る作品になっていると思います。“この作品が運命の観客と出会えますように”」と会場を沸かせ、イベントを締めくくった。
映画『君の名は。』は8月26日より全国東宝系にて公開
【CREDIT】
原作・監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司 キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム 配給:東宝
©2016「君の名は。」製作委員会