2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた、島本理生の恋愛小説「ナラタージュ」を松本潤×有村架純、行定勲監督の初タッグで映画化されることが発表された。
本作は、高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるラブストーリー。「ナラタージュ」とは、映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法という意味を表す。
ある過去の出来事によって、逃れられない影を背負っている社会科の高校教師で演劇部の顧問、学校になじめない泉を演劇部に誘う主人公・葉山貴司を嵐の松本潤が演じる。これまでの恋愛映画で魅せてきたまっすぐな青年役とは違う、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師を体現する。松本は「恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです」と意気込みのコメントを寄せた。
葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉役には、『映画 ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞し、2017年にはNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主演にも選ばれた有村架純が抜擢。全てを捧げてもいいと思える恋に、身も心もさらけ出し突き進む女子大生を、体当たりの演技で挑む。有村は「出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に『刺激的な夏になる』と感じております」と喜びを明かし、「この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」と語る。
本作のメガホンを取る行定監督は「心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして十年、念願の企画が始動します」と原作に出会ってから約11年間、映画化を熱望し続けていた喜びを明かし、「不確かな愛に揺れる2人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います」とコメントを寄せた。
映画『ナラタージュ』は7月初旬にクランクイン、2017年秋公開予定
【CREDIT】
出演:松本潤 有村架純
監督:行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』)
原作:「ナラタージュ」(角川文庫刊)
配給:東宝 アスミック・エース