タナダユキ最新作 『お父さんと伊藤さん』予告、上野樹里×リリー・フランキー×藤竜也の奇妙な共同生活描く

『百万円と苦虫女』『ロマンス』のタナダユキ監督最新作、上野樹里×リリー・フランキー×藤竜也が共演する映画『お父さんと伊藤さん』が10月8日より全国公開される。

お父さんと伊藤さん

中澤日菜子の同名小説を映画化した本作は、娘の彩と20歳年上の彼氏・伊藤さんが同棲するアパートに、息子夫婦の家を追い出されたお父さんが訪れる3人の奇妙な共同生活を描く。キレイごとだけで済まされない家族の問題を、鋭い視点で見つめながらも、優しく温かな視点で描き出す。

ユニコーンの楽曲「マイホーム」とともに映し出される予告編。「中学生の頃から大ファンだった」というタナダユキ監督は「今でも信じられず、とても幸せです」と喜びを明かし、「これは主人公の彩の顔で終わる映画になるだろうということは最初から思っていて、その時に女の人の声で彩の背中を押すのはちょっと違うかな、今作に関しては、いい感じに嫌な感じになるなと(笑)と感じていました。伊藤さんくらいの世代のアーティストの方の声で、どこか遠くで見守っている感じの曲がいいんじゃないかな、と。ままならない人たちをままならないまま受け止めてくれる、でも優しいだけじゃない目線のある曲だと思います」と絶賛の言葉を贈った。

お父さんと伊藤さん

奥田民生は「歌詞のついていないタイミングで、ほのぼのとした感じがしましたね」と制作秘話を語り、手島いさむは「仲良く暮らせるのが一番いいと思います。僕は家の中に川を流したい!(笑)キレイな飲める水があるといいですよね」と理想の“マイホーム”を明かした。

EBIは本作を鑑賞して「両親が仕事を引退して、今まで考えなくてもよかったことを考えさせられる今日この頃なんですが、家族の在り方というものを考えさせられるいい映画でした」と絶賛。ABEDONは「僕が気をつけているのは、各々の絶対領域をわざと作るようにして、そこには入らないようにしています。それがなくなると逃げ場がなくなってしまうからね。それを僕はおすすめしますね」と、本作にちなみ「他人と暮らすこと」へのアドバイス。川西幸一は「リリー・フランキーさんが出演している映画はすごくスペクタクルな映画ではないと思うのですが、普通の人が持っている感情をすごくうまく表現してくれているのではと思います。藤さん、僕の小さなころからのファンなので、すごくカッコいいオトナというイメージですね」と映画の印象を語った。

映画『お父さんと伊藤さん』は10月8日より新宿バルト9ほか全国公開

【CREDIT】
出演:上野樹里 リリー・フランキー/長谷川朝晴 安藤 聖 渡辺えり/藤竜也
原作:中澤日菜子『お父さんと伊藤さん』(講談社刊)
脚本:黒沢久子 監督:タナダユキ
企画・製作・配給:ファントム・フィルム

©中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会

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