映画『黒い暴動♥』初日舞台挨拶が30日、都内・新宿シネマカリテにて行われ、主演の馬場ふみか、柳英里紗、平松可奈子、間宮祥太朗、宇賀那健一監督が出席。さらに、強め黒肌ギャルユニット「black diamond」が観客へ初日入場者プレゼントを配布。ぽみたん、えりもっこりが舞台挨拶に駆けつけた。
本作は、石川県の片田舎で、ガングロギャルに目覚めて青春を疾走した女子高生時代と、その12年後のアラサー女子になった現在を交錯する青春ガングロギャル映画。
映画初主演に馬場は「オーディションがきっかけなんですが、もしかしたら地元の高校生を演じていたかも。アラサー時代も演じるので、『ちょっと難しいかも』という話もあったんです」と裏話を明かし、「ガングロギャルの役ということで、普段こういうメイクをしないので、みんな一時間半くらいメイクに時間かかりました。メイクされながら寝てました(笑)カツラで頭痛くなっちゃったり」と撮影時の苦労を語った。
また、キャスト陣から「殺人パラパラ」「人を殺すようなパラパラの仕方をする」という柳は、「一応まだ踊れます!練習量もすごかったですし、やっぱりパラパラを一生懸命にやるのが青春と思っていたので、『これだけは出来なきゃいけない』と思ってやってました」と自信をのぞかせ、宇賀那は「腰の入り方が半端ないです!」と絶賛していた。映画初出演の平松は「みんなでパラパラを踊ったのが良い思い出。ガングロギャルを経て、アラサーになってからの女性の苦悩がすごく良く描かれていて、そこにも注目してほしい」と見どころを明かした。
一方の間宮は、馬場らのガングロメイクに「一番大変そうだったのは雨ですね。実際に焼いているわけではないので、全部溶けてきちゃって、泥から生まれたみたいな(笑)メイクさんも全身やるので、すごい大変そうでしたね」と苦労を労うと、馬場も「水玉模様みたいに爛れちゃって…」と答えた。
宇賀那監督は「ギャル映画を撮りたいと思ってから7年。撮影現場もむちゃくちゃ過酷で、キャスト・スタッフの皆さんに苦労をかけたんですが、ようやくその苦労が報われる日が来たなと嬉しく思います」と初日を迎えた心境を語り、「『外野なんて空気だ』と思っていたガン黒ギャル時代、『外野のことばっかりきにするようになった』アラサー時代、その先を皆さんに届けられたら」と本作をアピールした。
また、black diamondのリーダー・ぽみたんは「初日の撮影3分前に、根元から爪が折れちゃって…血だらけ状態でずっと撮影してました」と過酷なロケを振り返り、「ギャルは恐いとか喋りづらいっていうイメージがあるんですが、普通に話すと『あ、意外と良い子』って言われます」とガングロギャル事情を明かした。メンバーのえりもっこりも「雨でヘアメイクの色落ちが心配で。チャリンコで雨の中走るときに、緑の水が流れたりして、結構大変でしたね」と苦労をにじませていた。
映画『黒い暴動♥』は新宿シネマカリテほか公開
【CREDIT】
出演:馬場ふみか、柳英里紗、平松可奈子、間宮祥太朗 ほか
監督:宇賀那健一
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©2016『黒い暴動♥』フィルムパートナーズ