阿部寛×天海祐希W主演、遊川和彦初監督作『恋妻家宮本』が2017年1月28日より全国公開される。この度、カナダ・モントリオールで開催される第40回モントリオール世界映画祭の新人監督を発掘することを目的とする部門“ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門”に正式出品されることが決定した。
テレビドラマ『家政婦のミタ』『女王の教室』などで知られる気鋭の脚本家・遊川和彦が映画初監督を務める本作は、重松清の小説「ファミレス」をもとに脚色。熟年離婚が当たり前となった現代において、子供が独り立ちした夫と妻が50代からの夫婦生活とどう向き合うのかをコミカルかつハートフルに描き出す。息子が結婚して独立し、27年ぶりに夫婦2人きりで生活することになった中学校教師・宮本陽平を阿部寛が、妻の美代子を天海祐希がそれぞれ演じ、初タッグを組む。
本作が映画監督デビュー作となった遊川監督は、モントリオール世界映画祭ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門の正式出品に「ぼくはクラクンイン前『この映画でアカデミー賞を取る』と、キャストスタッフに宣言しました。それぐらいの理想を持って作らなあかんやろと覚悟を示したかった」と語り、「自分が『正しい』と信じ、他者の意見に耳を貸さない人間が増え続け、テロや差別などが溢れ返っている今だからこそ、世界中の一人でも多くの人に『正しさ』よりも『やさしさ』が大切なんだと知ってもらいたい。だから、こんなぼくの願いを思いがけない早さで叶えてくれたモントリオールの『やさしい』人たちに心から感謝です」と喜びのコメントを寄せた。
阿部は「『この映画は世界中の人に観てもらいたい!』遊川監督、撮影中からおっしゃっていたことが、早くも実現しましたね。さすが遊川さん、いや、これからは“世界のYUKAWA”さんですか?(笑)」と今回の発表に興奮しきりの様子。天海は「とても嬉しいー!『大切な事は、正しい事よりも優しい事』というメッセージが、沢山の方々に伝わると嬉しいです」と喜びを打ち明けた。9月のモントリオール世界映画祭での公式上映にて海外初上映となり、主演の天海祐希が遊川和彦監督と共に映画祭に参加する予定だ。
映画『恋妻家宮本』は2017年1月28日より全国公開