松雪泰子主演、凛とした“日本の精神”映す『古都』が名誉ある「文部科学省特別選定作品」に決定

2016年8月26日

川端康成の同名小説（現代版）をもとに、松雪泰子主演で新たに映像化した『古都』が11月26日より京都先行公開、12月3日に全国公開される。この度本作が、平山秀幸監督作『愛を乞う人』や原田眞人監督の『クライマーズ・ハイ』などが選定されてきた、名誉ある「文部科学省特別選定作品」に決定したことがわかった。

京都とパリ2つの「古都」を舞台に、母と娘の人生が交差するさまを描く。京都の町で伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と京都伝統の北山杉の里で働く双子の妹・中田苗子を、松雪泰子が一人二役で演じる。また呉服屋の千重子の娘・佐田舞に橋本愛、双子の妹・材木屋の苗子の娘で、京都と並ぶもう一つの古都フランス・パリで一人国立美術大学に通い絵画制作に励む中田結衣を成海璃子が演じるほか、蒼れいな、蒼あんな、葉山奨之、栗塚旭、伊原剛志、奥田瑛二らが脇を固める。監督には、高校卒業後に渡米し、ハリウッドで8年映画作りを学び、帰国後もアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥなど名匠の現場に参加した経験を持つYuki Saitoが務める。

文部科学省特別選定は、過去に日本アカデミー賞最優秀賞作品『愛を乞う人』（平山秀幸監督）や、東京国際映画祭4冠の『雪に願うこと』（根岸吉太郎監督）、『クライマーズ・ハイ』（原田眞人監督）など、その年の邦画を代表する作品が選出されている。本作で映し出される日本が誇る圧倒的な京都の美しさ、凛とした「日本の精神」を五感で体感できる新しい作品に仕上げた。

四季折々の京都で撮影した本作。劇中内で松雪泰子が着用する和装は宮内庁御用達の藤井寛の着物や山口美術織物の帯を使用、橋本愛着用の着物は川端康成本人が取材に訪れ、先代田畑喜八との交流を知る5代目田畑喜八が『古都』のためにデザインを手がけている。