『真田十勇士』完成披露で中村勘九郎、 松坂桃李×大島優子の関係を邪魔?「佐助が茶々を入れて…」

映画『真田十勇士』完成披露試写会が29日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の中村勘九郎をはじめ、松坂桃李、大島優子、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、望月歩、青木健、加藤雅也、石垣佑磨、堤幸彦監督が登壇した。

豊臣・徳川の最後の決戦“大坂の陣”から400年となる2014年、大ヒットを記録した舞台「真田十勇士」を、同作品の演出を手がけた奇才・堤幸彦監督により映画化。天下統一を目の前にした徳川家康と「豊臣の世を再び!」と復権を狙う豊臣家の対立が深まっていた戦国の世を舞台に、天下の名将と名高い真田幸村の隠れた“ヘタレっぷり” をサポートすべく立ち上がった抜け忍・猿飛佐助を筆頭に、一癖も二癖もある十人の勇士たちの活躍を描く。

真田十勇士

同日、新宿モア4番外にて行われたレッドカーペットセレモニーに出席したその足で登壇したキャスト陣。猿飛佐助を演じた中村は、映画の初お披露目の場で「早く皆様に観ていただきたいという想いが叶ったのでとても幸せ」と挨拶。同じく十勇士のメンバー・霧隠才蔵を演じた松坂は「(これから観る人は)いきなり『うわっ』という衝撃があるんだろうなと想像すると作り手である僕らはとても楽しみ」と話した。

自身の演じたくノ一・火垂のイメージカラーである、青地に花柄のドレスで登場した大島は「歴史ものを映像で観るときは意気込みながら観ると思うけど、本作では『気持ちいい!なにこの映画』とサッパリした気分になった。歴女に勝手になった想い(笑)。見応えのある、歴史を 知りたくなる映画。お越しの皆さんの中には女性が多いと思うので、ぜひ楽しんで、この作品をどんどん広めてください」と笑顔でアピールした。

真田幸村役の加藤雅也は「これまでたくさんの俳優が演じた中で、新しい真田幸村像を築けたと思う」と語り、十勇士のひとりで根津甚八役と豊臣秀頼役の一人二役を演じた永山は「一人二役をやれてとっても楽しかったです」とコメント。一方、オネエ役の高橋が舞台上で役柄を披露してみせると、中村は「なんで先やっちゃうの!?」と一喝。高橋は言葉を詰まらせるも、周りから笑いながら声をかけられる仲睦まじい様子も伺えた。

堤監督は「やっと皆様の前に映画の全 貌を明らかにすることができるのは嬉しいです。冬の山奥をかけぬけたロケを筆頭に、今できることは全部した。キャストの熱と力がなければできなかったでしょうし、今お届けできる、パワーがある作品になった」と自信をのぞかせた。

中村は自身の役柄について触れ、「才蔵と火垂のすごくいいシーンがあるんだけど、佐助が茶々を入れて...自分が演じているんだけどすごく邪魔」と大島と松坂演じるキャラクターの間に、割って入るような自身の役柄に嫌気がさしていた様子。大島は寡黙でクールな松坂扮する才蔵の印象を聞かれ、「才蔵という役柄はこれでもかってくらいキザなんですよ。カッコイイ桃李くんだからできるんだなあって!」と回答。かたやキザな役柄を演じた松坂を悩ませたのは、堤監督から求められたカメラ目線でキザなセリフを言うシーン。相手役の大島ではなく、レンズの向こう側を見ての撮影だったという。堤監督が「みなさんにも突き刺さっていると思うよ」と明かすと、観客からは黄色い声が飛んだ。

最後に中村は「素敵な作品に出演させて頂いたことを役者として本当に嬉しく思う。ワクワクとドキドキとちょっとの不安があるけど楽しんで観てくれたらと思う」と観客へメッ セージを贈り、堤監督は「子供のころ、映画は特別なものだった。本作はそんな気持ちになっていただきたくて作った」と本作への想いをぶつけた。

映画『真田十勇士』は9月22日より全国公開

【CREDIT】
監督:堤幸彦 脚本:マキノノゾミ、鈴木哲也
出演:中村勘九郎、松坂桃李、大島優子/永山絢斗、高橋光臣、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、望月歩、青木健、石垣佑磨、加藤和樹、伊武雅刀、佐藤二朗、野添義弘/松平健(特別出演)、加藤雅也、大竹しのぶ
配給:松竹・日活

©2016『真田十勇士』製作委員会

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