『グッドモーニングショー』中井貴一が長澤まさみをエスコート、モントリオール映画祭40回目にして史上初の馬車で登場！

2016年9月6日

朝の情報番組“ワイドショー”のある1人のキャスターが陥る災難だらけの1日を追ったコメディ、中井貴一主演『グッドモーニングショー』が10月8日より全国公開される。この度、現地時間9月4日に行われた第40回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門の正式上映に中井貴一、長澤まさみ、志田未来、君塚良一監督が登壇した。

放送作家、脚本家としてテレビを知り尽くした『踊る大捜査線』シリーズの君塚良一がメガホンを取る本作。報道、スポーツ、芸能、さらにファッション、グルメや人気動画まで、視聴者が興味を持つものなら何でもネタにする朝のワイドショーで起こる災難だらけの一日を描いたコメディ映画。「グッドモーニングショー」メインキャスター・澄田真吾役の中井貴一をはじめ、サブキャスターの女子アナに長澤まさみ、新人アナウンサーに志田未来ほか、時任三郎、吉田羊、濱田岳、松重豊、林遣都、大東駿介らが共演する。

ワールド・コンペティション部門23作品の最後を飾る作品として、映画祭のメイン会場であるシネマ・インペリアル（819席）にて上映された本作。初めてモントリオールを訪れたキャスト3人と、『誰も守ってくれない』『遺体明日への十日間』に続き3度目の参加となった君塚監督が、上映に先駆け来加。『グッドモーニングショー』のマイクを片手にモントリオールの名所を“お出かけレポート”さながら観光した。

17時30分の上映開始前には会場の外に200人を越える観客が列を作った公式上映の場に、モントリオール名物である“馬車”に乗って4人が登場。40回を数えるモントリオール世界映画祭史上、初となる馬車での登場に、会場前の観客のボルテージは最高潮に。上映前の舞台挨拶では、中井貴一が「みなさん、こんばんは、中井貴一です。モントリオール映画祭に参加するのは初めてです。今、この会場で、みなさんとご一緒出来る事をとても嬉しく思います。私たちの映画『グッドモーニングショー』は100%日本製のコメディです。リラックスしてたっぷり楽しんで頂ければと願っています」と、すべて流暢なフランス語で挨拶。

続けて、長澤まさみもフランス語で「こんにちは、初めまして長澤まさみです。今回私が演じた役はとんでもない勘違い女です。楽しんで見て下さい」と挨拶し、場内を沸かせた。最後の挨拶となった志田未来は、緊張しながらも「こんばんは。志田未来です。カナダの女子アナウンサーとは違った『日本の朝』を楽しんで下さい」とフランス語を披露した。

上映中は中井演じる澄田に起こる災難に、声を上げての笑いが連続して場内に響きわたるや、追い込まれる澄田の姿に「Oh､My GOD!!」と感情移入する観客も。その反応に中井は「緊張していたのですが、思った以上に現地の方が笑って下さったので日本の方よりも素直に笑ってくれたイメージがあります。日本でも面白いと思ってもらえたら嬉しいです」と喜び。フランス語による舞台挨拶については「第二外国語がフランス語だったんです。フランス語は棒読みだと伝わらないので、伝わっているか不安でした。他の国の言葉を使うのも楽しいですね。とても良い経験をしました」とコメントした。

また、初のモントリオールに「映画祭っていいですね。出演者として日々、現場で苦労していますが、映画祭に来るとその苦労が報われた気がします。そういう意味ではとても幸せな時間だなぁと思います。モントリオール含め世界の映画祭がますます繁栄してくれると嬉しいし、私たちも日本で映画祭を盛り上げていかなきゃいけないなと思います」と真摯に語った。

長澤は「たくさん笑ってもらえたのでとても嬉しかったです。舞台挨拶については、直前まで全く緊張してなかったんですが、中井さんが完璧に挨拶されていたので、すごく緊張してしまいました。面白いことを言おうと狙っていたのですが、案外ウケなくて。通じなかった事にしておこうと思います」と笑顔で振り返り、志田も「観客の皆さんがみんな笑ってくれてすごく楽しんで観られました。何度も一緒に笑ってしまいました。舞台挨拶は、始まる前はものすごく緊張していました。“Bonsoir”（こんばんは）を笑顔で言えば大丈夫だと言われていたので、そこを意識して緊張しながらも笑顔だけは忘れないで頑張りました」とコメントした。

君塚監督は「観客の皆さんがよく笑って頂き、よく理解して頂いていたので、狙ったところで笑って下さった。非常に嬉しかったです」と語り、「この3人は撮影現場では台詞を全然間違えないんですけど、今回はえらい緊張していて、ギリギリまで楽屋で練習をしていましたね」と舞台裏での一幕をのぞかせた。第40回モントリオール世界映画祭の授賞式は、現地時間9月5日20時から開始予定。