『闇金ウシジマくん』山田孝之、 2作連続公開のアイデア発案？「最後だしドッと派手に」

2016年9月7日

映画『闇金ウシジマくん Part3』完成披露上映会が7日、都内・TOHOシネマズ新宿にて開催された。この日、山田孝之、綾野剛をはじめ、本郷奏多、白石麻衣（乃木坂46）、筧美和子、最上もが（でんぱ組.inc）、浜野謙太、藤森慎吾（オリエンタルラジオ）、高橋メアリージュン、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督が登壇した。

週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の真鍋昌平によるマンガを原作とした「闇金ウシジマくん」シリーズは、金に困り“後がない”客たちに超暴利で金を貸し付け、返済が滞る債務者は徹底的に追い込んで回収する闇金業者・カウカウファイナンスの活躍を描く。

大歓声で迎えられた豪華キャスト陣。山田は「『ウシジマくん Part3』に続いて、すぐに『ファイナル』も公開になります。まずこれ観てもらって、マジで面白いです！」と挨拶。2作続けての公開は山田のアイデアのようだが、「全然深い意味はありませんが、『最後だしドッと派手に行きましょうぜ』ってことで」と山田が明かすと、綾野が「要は間が空くと、ウシジマくんの造形作るのが大変だから、多分めんどくさかっただけだと思います」とぶっちゃけ、笑いをとった。

映画『Part2』、ドラマシリーズに引き続き出演する綾野は「僕は4年で、孝之は6年ウシジマくんと進んでますが、何か（芝居を）変えようとすると、2人の関係に必ず傷を生むし、失敗する可能性が高いので、なるべく平常運転で行くことを全編通して守り続けてます」と語り、本作での活躍に「山口監督がそろそろ戌井が始動してもいいんじゃないかってことで、最後にああやって描写として残してくださって、監督の優しさだと思います。ウシジマくんがピンチで、緊張感持たせるための一つのシーンになっていれば」と振り返った。

新受付嬢役の最上は「やべさんがうるさかったですね。やべさん見た目は本当に恐いのに、よく現場を笑わせてくれました（笑）」と暴露すると、やべが「この子現場でも、ものすっごいうるさいですから！もう途中から『やべさん』とは呼ばずに、僕のくせ毛をイジって『チリチリ』って呼んでましたよ」とツッコミ。最上は「いいチリチリですよ（笑）」と仲睦まじい様子をのぞかせ、「長年ずっと山田さん、やべさん、崎本さんは一緒にやられていたので、絆ができてました。その懐に入るってすごい緊張したんですが、『仲いいんだなぁ』っていうのがチラチラ見れて嬉しかったですね」とカウカウファイナンスの面々との共演を喜んでいた。

一方、本作からゲスト出演の藤森が話し始めると、綾野が「なんで今日いるんですか！？」とイジりはじめ、山田も驚いた表情。藤森は「ちょっと！出てるんだよ映画に！いや、びっくりしないで（笑）やってるよ一緒にお芝居、カウカウ行ってるから」とツッコミの嵐。さらに、「あ、カウカウ来てなんか言ってた！」（やべ）、「差し入れしに来てくれたんじゃ…」（綾野）と続けると、藤森は「楽しい！こうしてイジってくれて楽しい現場でした！」とご満悦な様子だった。

会場が笑いの渦に包まれる中、山田は藤森の演技を「たぶん芸人さんそれぞれ考え方があって、お芝居の場に行っても『面白くしなきゃ』って人と、お芝居の場で『ちゃんと俳優として』って人がいる。ちょっと不安だったんですが、しっかりカモ役を演じてくれた」と絶賛。藤森は「めちゃめちゃ嬉しい！」と笑顔を見せた。

また、ネットビジネス界での成功を目指す派遣労働者・沢村真司役の本郷は「『ウシジマくん』シリーズが元々好きで、ドラマからずっと観ていたのですごく楽しかったですね。カウカウファイナンス行った時とか『この人たち知ってる』って感じで」と出演の喜びを語っていると、あまりの暑さに横で綾野と山田がセンスを仰ぐ一幕も。先輩たちの自由奔放ぶりに、圧を感じた本郷は「ほんと3だけでも独立した話になってますし、ここから観初めても楽しめる作品になってます」と気を引き締めてアピール。「大丈夫ですか？」と伺うと、山田は「すごい良いよ」と笑顔を見せた。

夢を追う新人タレント・りな役で出演する白石は「一番身近にいるような女性を演じたので、観てくださる方の中にも共感を得られるんじゃないかな」と自身の役どころを語り、「ウシジマくんはハードで恐いイメージがあると思うんですが、個性豊かなキャラクターばかりで、同世代の女性の方から観てもすごく楽しめる作品になってると思います」と作品の魅力を明かした。