東京国際映画祭コンペ部門の日本代表2作品決定、蒼井優8年ぶり単独主演作『アズミ・ハルコは行方不明』

10月25日から11月3日に開催される「第29回東京国際映画祭」コンペティション部門に、日本作品から蒼井優8年ぶりの単独主演作『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』が選出されたことが発表された。

アズミ・ハルコは行方不明
©2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会

「ここは退屈迎えにきて」で一世を風靡した作家・山内マリコの書き下ろし同名小説を『アフロ田中』『ワンダフルワールドエンド』『私たちのハァハァ』などで知られる松居大悟監督が映画化した『アズミ・ハルコは行方不明』は、“アラサー×ハタチ×女子高生”3世代の女の子たちの生き様を描いた青春映画。蒼井優演じる行方不明の女の顔を、グラフィティアートとして街中に拡散する若者集団キルロイのメンバーを高畑充希が演じる。

雪女
©Snow Woman Film Partners

本映画祭の「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞した経歴のある杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』は、今年生誕100年を迎えた小林正樹監督が小泉八雲の「怪談」を映画化して50余年、その中の一編である「雪女」を新たな解釈のもと映画化した作品。出演は主人公の巳之吉役に青木崇高、娘のウメ役に山口まゆが名を連ねる他、佐野史郎、水野久美、宮崎美子、山本剛史、松岡広大、梅野渚が脇を固める。

コンペティション部門への出品決定に、蒼井は「一足早く作品をご覧になった関係者の方々が『良かった』と思ってくださったこと、素直に嬉しいです。作る側にいると、作品に対する想いが強すぎ、時に不安になることもあります。しかし、選考委員の方々の客観的な感想をいただけると『ああ、間違っていなかったんだ。』と、劇場公開に向けてぽんと背中を押された気持ちです。心から感謝申し上げます」と喜びを明かし、「映画祭当日は、アズミ・ハルコチームみんなでとにかく楽しみたいと思います!」と期待を込めた。

杉野監督は「監督としてコンペティション部門に参加させていただくことになり、とても嬉しく光栄に思います。日本で親しまれてきた、小泉八雲の面妖なお伽話『雪女』の新釈を東京で初上映できることは、意義深いことだと捉えています。支えてくださった関係者の皆さんに改めて感謝します」とコメント。「雪女という得体の知れない存在と何年か向き合い、目に見えない大きな力に導かれてきたような気がします。人と妖女の幻想奇譚を、どうぞご期待ください」とメッセージを寄せた。

なお、コンペティション部門の他選出作品は9月26日(月)に行われる「ラインナップ発表会」にて発表予定。

「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)開催

会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールを使用
公式サイト:http://www.tiff-jp.net
チケット発売 :10月15日(土)より発売開始

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