『沈黙-サイレンス-』窪塚洋介×浅野忠信、マーティン・スコセッシとのタッグに万感の想い「夢のような時間」

映画『沈黙-サイレンス-』来日記者会見が19日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、マーティン・スコセッシ監督、キチジロー役の窪塚洋介、通辞役の浅野忠信が出席した。

沈黙

本作は、17世紀江戸初期に、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるために日本を訪れた宣教師が、人間にとって本当に大切なものとは何かを模索していく歴史大作。キャストは『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、『シンドラーのリスト』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』クワイ=ガン・ジン役のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』カイロ・レン役のアダム・ドライバーに加え、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派俳優陣が参戦する。

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最初にスコセッシ監督は、本作を通じて「文化の違い、文化の衝突」を描きたかったと説明。また、「日本の文化には14歳の時に溝口健二監督の『雨月物語』を観て初めて触れました。元々私はカトリックということもあり、遠藤周作さんの作品に興味を持ちました。長い間構想してきたので、この作品を映画化できて、とても嬉しいです。この映画については語っても語りつくせません」と日本に対しての敬意、映画化できたことへの喜びを語った。

窪塚はスコセッシ監督とのタッグに「夢のような時間、体験ができました。とても光栄です」と語り、浅野も「役を頂いたときとてもびっくりしました。オーディションの時に監督と心が通じ合ったのを感じました」とコメント。

本作を作り上げた理由を聞かれたスコセッシ監督は「色んなテーマを深堀しなければならないと思っていました。言葉では表現できない次元までいかなければならないと感じました。それが『信ずることとは何なのか』というテーマ。『沈黙-サイレンス-』は精神世界を追求する上で大事になるのではないか、と感じました」と述懐。窪塚と浅野のキャスティングに関しては「キチジロー役は新鮮な解釈を与えたいと思ったところに、キャスティング・ディレクターから窪塚さんのビデオを渡されました。窪塚さんは力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していると感じました」と語り、「浅野さんもキチジロー役のオーディションを受けたが、彼の過去作品を観て、通辞役が良いのではないか、と思いお願いをしたらパーフェクトでした」と言及した。

そんなスコセッシ監督の演出方法について窪塚は「初日に監督が綺麗なスーツを着ていて、汚い酒場で撮影だったのですが、演出を伝える時に床に手をついて再現していて『スーツが汚れる!』と思いました(笑)」とスコセッシ監督のお茶目な一面をのぞかせ、「それくらい熱い思いがあって、作品に向き合っているのだと思いました」とコメント。浅野は「最初はすごい緊張しましたが、日を重ねる度に楽しかったです。役者として監督がとても期待してくれているのが分かりました」と撮影を振り返っていた。

会見の最後には、本作の公開日が2017年1月21日(土)に決定したことが発表された。

映画『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国公開

【CREDIT】
原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://chinmoku.jp/

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