『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』斎藤工、岡山のゆるキャラに扮し笑い誘う「都会の水は合わない」

第29回東京国際映画祭 特別招待作品『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』舞台挨拶が28日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、高梨臨、斎藤工が登壇した。

種まく旅人〜夢のつぎ木〜

日本の第一次産業を応援する「種まく旅人」シリーズ第3弾にあたる本作は、全国屈指の桃の名産地・岡山県赤磐市を舞台に、亡き兄が接ぎ木で作り出した新種の桃「赤磐の夢」を品種登録すべく奮闘する女性の奮闘を描く。市役所で働きながら桃を育てる兼業農家・片岡彩音を高梨臨、桃の栽培についてのレポートを書くため赤磐にやってくる農林水産省の職員・木村治を斎藤工がそれぞれ演じる。

冒頭、「隣に桃と梨がおりますが、あ、(あかいわももちゃんと)高梨さんのことです」と笑いをさらった斎藤は「岡山の土や、岡山の方々の汗が込められた作品。ここ東京という砂漠で皆さんに観ていただけてとても感慨深く想っております」と挨拶した。

種まく旅人〜夢のつぎ木〜

残念ながら出席できなかった佐々部清監督は、作品への想いを語りつつ「この映画を観て『赤磐に行ってみたい』『桃がすっごく食べたい』と思ってもらえると、この映画は成功かなと思います。大ヒットしたら、臨ちゃんキスでもしてみますか?」とビデオレターを寄せた。高梨が答える前に、斎藤が「します」とキッパリ。高梨は「この距離(スクリーンの真下から)だと表情が見えなさすぎて、本気で言ってるのか全然わからない(笑)」と笑顔。そんな佐々部監督とのタッグに「ビデオレターからも伝わってくるように、本当に愛がある監督で、1人の家族のように私たちを受け入れてくださった。赤磐の皆さんも暖かくて、佐々部組の皆さんも暖かくて、とても幸せな気持ちで撮影をさせていただきました」と語った。

種まく旅人〜夢のつぎ木〜

斎藤も「助監督の時代が多かったので、いろんな現場を佐々部さんなりに吸収して、気持ちに無駄のない現場でした。日本映画を引っ張ってきた人たち、若いアシスタントのエネルギーのある映画制作チームに入れたことを幸せに思います。地元の方と交流してどうやって映画を作っていくか。監督は熟知していましたし、映画の中に太陽のようなものが練りこまれていたんじゃないかと思います」と真摯にコメント。

種まく旅人〜夢のつぎ木〜

舞台挨拶には、映画にも登場するあかいわモモちゃん(赤磐市マスコットキャラクター)も出席。実際に中に入って撮影したという高梨は「すごく頭が重くて…」と語ると、斎藤は「そういう夢のない話をしない」とツッコミ。あかいわモモちゃんへ「高梨さんに演じてもらった感想は?」という質問が飛ぶと、ジェスチャーで喜びを表現する姿を見て、斎藤が「とても光栄に思います」と通訳。さらに、岡山から東京に来た感想を聞かれると、斎藤扮するモモちゃんは「都会の水は合わない」と答え、笑いを取っていた。

映画『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』は11月5日より有楽町スバル座ほか全国公開

【CREDIT】
出演:高梨臨 斎藤工ほか
監督:佐々部清
配給:アークエンタテインメント

©2016「種まく旅人」製作委員会

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で