今週は豊作!/新作映画情報(2014年11月14日号)

★まだ誰も試みたことのない映画への挑戦★
6才のボクが、大人になるまで。』 11月14日公開

監督・脚本:リチャード・リンクレイター
出演:パトリシア・アークエット/エラー・コルトレーン/ローレライ・リンクレーター/イーサン・ホーク 他
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(C)2014 boyhood inc./ifc productions i, L.L.c. aLL rights reserved.

『バッド・チューニング』『スクール・オブ・ロック』、『ビフォア』シリーズなどで知られるリチャード・リンクレイター監督による、まだ誰も試みたことのなかった映画への挑戦──『6才のボクが、大人になるまで。』は、6才の少年とその家族の12年にわたる物語を同じ主要キャストで実際に12年かけて撮影した映画だ。原題『Boyhood』(=少年時代)が示すように、実際に一人の男の子が18才になるまでの少年期の過程と終わり、そしてその時間や歴史が刻印された、画期的な意欲作。ベルリン映画祭では銀熊賞(監督賞)を受賞するなど、早くも映画史に残る傑作と高評価を受ける必見作。

テキサス州に住む6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母に従ってヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に、時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時がさまざまな変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、アート写真家という将来の夢を見つけ、母の手元から巣立っていく。

★『アメリ』監督の新境地★
天才スピヴェット』 11月15日(土)公開

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・キャトレット/ヘレナ・ボナム=カーター/ジュディ・ディヴィス/カラム・キース・レニー/ニーアム・ウィルソン/ドミニク・ピノン 他
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(C)ÉPITHÈTE FILMS – TAPIOCA FILMS – FILMARTO – GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA

フランス本国だけでなく日本でも大ヒットした『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の新作は、自身初の3D。ラルフ・ラーセンの冒険小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を映画化。共同脚本ギョーム・ローランをはじめ、美術や衣装など『アメリ』スタッフが作り上げた、想像力豊かな子どもの冒険を動く絵本のように映像化した世界観に注目。

米モンタナの牧場に暮らす10歳の少年スピヴェット(カイル・キャトレット)は、人並み外れた想像力と好奇心を持ちながら、家族にはその才能を理解されないでいた。カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを夢見る姉、家族は皆、弟が事故で突然この世を去ったことでぽっかりと心に穴が開いていた。ある日そんな彼のもとに、スミソニアン学術協会から最も優れた発明家に贈られるベアード賞受賞を知らせる電話が入る。授賞式に出席するため、彼は家族に黙ってたった1人でモンタナからワシントンへ旅立つことに。大冒険を通じて家族へ思いをはせるスピヴェットは、ワシントンでの授賞式に臨む。

★宮沢りえ7年ぶりの映画主演作★
『紙の月』 11月15日(土)公開

監督:吉田大八
出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一/近藤芳正/石橋蓮司/小林聡美 他

(C)2014「紙の月」製作委員会

『八日目の蝉』などで知られる作家の角田光代の同名ベストセラーを『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化。7年ぶりに映画主演を務めた宮沢りえは、先月行われた第27回東京国際映画祭において、最優秀女優賞を受賞。原作を大胆に脚色したヒューマン・サスペンス『紙の月』の面白さは、同映画祭で観客賞も受賞したことが証明しているだろう。

バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、銀行の­契約社員として外回りの仕事をしている。丁寧な仕事ぶりが上司や顧客に評価され、何不­自由ない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には­、空虚感が漂い始めていた。ある日、梨花は年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会い、­逢瀬を重ねるようになる。学費のために借金をしているという光太と過ごすうちに、つい­に顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りたつもりだけだったが­、次第に金銭感覚と日常が少しずつ歪みだす。少額ずつ梨花に返済していた光太の行動に­も変化が見え始めた頃、事務員の隅(小林聡美)が、銀行内で不自然な書類の不備が続い­ていることを不審に感じ始める。

★世界的な鬼才・三池崇史×福士蒼汰による不条理サバイバルゲームの開始★
『神さまの言うとおり』 11月15日(土)公開

監督:三池崇史
出演:福士蒼汰/山崎紘菜/染谷将太/優希美青/大森南朋/リリー・フランキー/神木隆之介 他
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(C)2014「神さまの言うとおり」製作委員会

原作金城宗幸&作画藤村緋二による同名人気漫画を『十三人の刺客』『悪の教典』などで知られる鬼才・三池崇史監督が実写映画化。世界が注目する鬼才と人気若手俳優たちが組んだ本作は、第9回ローマ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。三池崇史はそこで、映画界で最も独創的で多数の作品を生み出す監督に贈られる特別賞「マーベリック賞」を日本人初受賞。神木隆之介が暴力的な問題児を演じていることにも注目が集まる、バイオレンスとコミカルが共存する三池ワールド炸裂の一本。『バトル・ロワイアル』など好きな人は必見?
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退屈な日常にうんざりしている高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如現れたダルマが、命を賭けた授業の始まりを告げる。不気味に動き出すダルマやまねき猫、コケシ、シロクマ、マトリョーシカなどから出される課題。クリアできなければ即刻死が待ち受ける謎のゲームに、瞬や幼なじみの同級生である秋元いちか(山崎紘菜)らは巻き込まれていく……。

 

ほか、短期保護施設を舞台に、心の傷を抱えたティーンエイジャーたちを温かく真摯な目線で描いた傑作『ショート・ターム』(昨年のサウス・バイ・サウスウェスト映画祭で審査員特別賞を受賞)、ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンの共演も話題のサスペンス映画『パワー・ゲーム』など今週末公開の新作映画は本当にオススメ作品ばかり!!!

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