遠藤周作の小説を原作にした映画『沈黙-サイレンス-』の公開を控えるマーティン・スコセッシ監督が、レオナルド・ディカプリオと再びタッグを組み、実話をもとにした映画『Devil in the White City(原題)』を制作することになったと「Indiewire」が報じた。
『Devil in the White City』はエリック・ラーソン原作のノンフィクション。1893年のシカゴ万博を舞台に、建築家ダニエル・H・バーナムと、医師であり自身の設計したホテルで200人以上を殺害したといわれる連続殺人鬼のH.H.ホルムズの2人の男の物語だ。
ホルムズの"殺人の城"は万博会場に隣接していたが、その内部はホルムズが人を殺すために巧みに設計されていた。ガス室、ギロチンなどの処刑設備を完備し、死体を燃やす火葬場があり、死体から残った骨は医学目的や科学研究用に売り出していたという。シカゴ万博への来客をホテルに魅了し、罠に嵌めては殺害するというこの連続殺人鬼のホルムズ役をディカプリオが演じる。
スコセッシ監督がサンメディアに語ったところによれば、現在、脚本に取り掛かっているところであり、"常軌を逸したストーリー"であるため、来年1月にはうまくいくかどうかを確かめていくという。
『Devil in the White City』は、これまで何度も製作が試みられてきたものの実現せず、2010年にディカプリオが映画化権を取得した状態になっており、昨年も映画化されると報じられていた。長年の夢であった『沈黙-サイレンス-』の映画化をしたスコセッシ監督。悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞したディカプリオ。その2人が『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に続く6度目のタッグを組んで、これまで実現することのなかったプロジェクトに挑戦する。