『沈黙-サイレンス-』監督・キャスト陣も絶賛、窪塚洋介が全身全霊で挑んだキチジローの魅力とは

戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」を、巨匠マーティン・スコセッシが映画化した『沈黙-サイレンス-』が2017年1月21日より全国公開される。この度、窪塚洋介扮するキチジローの魅力を監督・キャスト陣が語るコメントが到着した。

沈黙
今月18日に行われた長崎プレミアに登壇した窪塚洋介 写真:繁延あづさ

本作は、17世紀江戸初期に、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるために日本を訪れた宣教師が、人間にとって本当に大切なものとは何かを模索していく歴史大作。ポルトガル人の若き宣教師ロドリゴを演じる『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派俳優陣が参戦する。

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原作「沈黙」は、長崎を訪れた遠藤周作が偶然目にした“踏み絵”に魅せられたことから始まり、その後何度も長崎を訪れた遠藤が、丹念に物語を紡いで書き上げたもの。小説の発表から50年余、1981年10月の文庫化された「沈黙」は、時と共に版を重ね、63刷・累計200万3000部と、ついに「200万部」の大台を突破した。

遠藤周作の真摯なメッセージが、時を越えて語り継がれている。この反響について新潮社の担当者は「遠藤周作さんの代表作であるこの作品は、新潮文庫の中でも大変良く売れている一冊。たとえば、2006年から2016年の10年間の重版の合計は22万部で、一年間に平均2万2000部の重版がかかっている計算です。この数字自体、大変すばらしい数字なのですが、今回は、昨年11月以降のわずか2ヵ月で16万部もの重版がかかり、文庫だけで累計200万部の大台に乗りました。スコセッシ監督のライフワークともいえる映画への期待や関心の高さを、ひしひしと感じます」とコメントしている。

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マーティン・スコセッシ監督は、「窪塚洋介の多くの映画を観ている。彼の起用は、オーディションで決めた。彼は間違いなく、この役にぴったりだ。この役の役者を選ぶのは難しいが、彼だと確信した」と太鼓判。映像を通して窪塚が演じたキチジローを見守り続けた編集のセルマ・スクーンメイカーは、「沈黙」の原作者である遠藤周作が「キチジローはどうしてあんなことをするんだと問われ、キチジローは自分自身だ」と語ったことを知り、大きな勇気を得たという。「キチジローは、当然、人によっては不愉快に感じるようなキャラクター。彼が何度も戻ってくるところをとても好きだと思う人もいる。(カードの数字に例えて)事実、彼のカードの数字はとても大きい。日本の俳優たちには、助演俳優が普通手にするよりもずっと大きな数字」と絶賛している。

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沈黙-サイレンス-』で、長崎に潜入する2人の宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)を導くガイドとして登場するキチジローは、物語の鍵を握る重要な人物。2人の宣教師を信者たちの村に案内した彼は、家族を見捨てて“踏み絵”を踏んだ過去を告白し、ロドリゴに許しを求める。だが、その後も“踏み絵”を踏んでは逃亡を繰り返す。聖職者ロドリゴにとって、時に案内人とも宿敵ともなる。遠藤周作が「弱き者」の象徴として描いたとされるキチジローは、ロドリゴを裏切りながらも、彼を追い続ける、極めて複雑で狡猾なキャラクターなのだ。

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窪塚洋介は、「キチジローは、役者なら誰もが演じたがる役。喜怒哀楽の強い部分と弱い部分、きれいな部分や汚い部分など、相反するものを表現できるから」と、役柄の振り幅の広さを指摘。「とても人間らしいし、とても弱い男だと原作者の遠藤周作さんもおっしゃっている。キチジローが本当に弱い人間なのかも考えさせられます。信仰を守る強さは、自分の心を信じる強さ。信仰とは、心の底から自然と湧き上がってくるもの。自然と手を合わせることが信仰の原点ならば、親や第三者から教義を教えてもらうものではありません。神を信じることは、自分を信じることと同義だと思い、弱い人間だとは最初から考えませんでした。人は、自分の心を選ぶ強さがある」と語っている。

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共演したアダム・ドライバーは、「キチジローのことは特に、見てはいけないような気になった。彼は、テイクの合間でさえも、大きなエネルギーを感じさせ、いつも大きなエネルギーを発していた。集中した状態のままで、あらゆるものから何かを得ていたようだ」と、窪塚のエネルギーと集中力に感嘆。マーティン・スコセッシ監督から「力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解している」と太鼓判を押された。窪塚が全身全霊で挑んだキチジローは、『沈黙-サイレンス-』でどんな姿を見せるのか、注目が集まる。

映画『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国公開

【CREDIT】
原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 笈田ヨシ
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://chinmoku.jp/

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