映画『傷だらけの悪魔』完成披露試写会が24日、都内・神楽座にて行われ、主演の足立梨花をはじめ、江野沢愛美、加弥乃、岡田結実、藤田富、監督の山岸聖太が登壇。主題歌を歌うLily’s BlowのNANAが「NAI NAI NAI」を生披露した。
世界累計ダウンロード数2,000万を超える人気コミック・ノベルアプリ「comico」 にて連載中、澄川ボルボックスの原作を実写映画化した本作は、10代のリアルな人間関係を描く学園サバイバルドラマ。
転校先で、過去に加担していたイジメの復讐に遭う主人公・葛西舞を足立梨花が演じるほか、過去にいじめられていた舞に復讐をする小田切詩乃役に江野沢愛美、舞へのイジメ実行犯・藤塚優里亜役に加弥乃、優里亜の友人でクラスのムードメーカー・名取静を、本作がスクリーンデビューの岡田結実がそれぞれ共演。ほか、いじめを客観的に静観する男子生徒・黒木唯役に藤田富、優里亜に好意を持つ不良生徒・当麻篤史役で小南光司が出演する。監督を乃木坂46や星野源のMVを手がけた山岸聖太が務める。主題歌はLily’s Blowが担当する。
今回のオファーを受け取った際に「いじめる側かと思った」という足立。「伝達ミスかなと思ったんですが、原作・台本を読んでから納得しました。昔の復習をされている状態にいて、それでも反撃しにいこうという強い女の子。(ほかの)キャストが発表された時に、『逆だろ!』と言われた記憶があるんですが、自分なりに一生懸命演じた役なので、(観客の)感想が楽しみです」と笑顔。
「実際にいじめにあったら?」という質問に、「私は舞ちゃんみたいに強くはいけないなと思います。短い期間の演技ではあったものの、いじめというものを体感してみて、本当に辛くて苦しかったので、自分の生活の中で起こってしまったらどうしていいかわからないですね」と明かした。
そんな足立と火花を散らした江野沢は、役作りについて問われると「かなり表情が怖いじゃないですか。なので振り切ってやりました」と話す。足立が「ゲス顔本当すごかったよ!本当にムカつくんだよ!」と太鼓判を押すと、江野沢は「それが全然できなかったんです!めちゃくちゃ監督に怒られて、すごい悩んで『もう辞めたい』ってところまでいったら、本番に入った時何かがプチっと切れて役が入ってきました」と撮影を振り返っていた。
また、映画初出演を果たした岡田は「もう初歩的なところから分からなくて...台本を現場に持っていっていいのか悩みました。でも皆さん台本持ってきてなくて、私リュックに入れて持っていっちゃったんです(笑)台本なくしちゃったり色々やらかしちゃったんですが、加弥乃ちゃんたちがいる教室が、もう夢の国のようでした」と共演者と仲良く過ごせたという。
一方、いじめを客観的に静観する男子生徒・黒木唯を演じる藤田は「まぁ怖かったですよ!」と女同士の戦いに圧倒された様子。「散々いじめた後、カットがかかった瞬間に笑顔になって笑い声が起きてたり。そのギャップがリアルで、女性の戦いというか、裏表というか...怖かったですね!」と明かした。
続けて、足立が役作りのために一人でいる空間を作っていたと明かす藤田。この日のイベントで初めて藤田と喋ったという足立が「ほぼ一言も男子チームとは話してなくて」と言うと、藤田は「本当に嫌われてるのかと思ってました(笑)でも今日結構饒舌に喋ってくださってるんでホッとしました」と笑顔をのぞかせた。
最後に足立は「いろいろ考えさせられる映画になっています。今までどういう風に人生を送ってきたかによって、感情移入するキャラクターも違うだろうし、感じることも違うと思うので、是非いろんなものを感じ取ってもらえたら」とアピールし、イベントを締めくくった。
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映画『傷だらけの悪魔』は2月4日より角川シネマ新宿ほか全国公開
【CREDIT】
原作:澄川ボルボックス(comico)
監督:山岸聖太
キャスト:足立梨花、江野沢愛美、加弥乃、岡田結実、藤田富、小南光司 他
配給:KADOKAWA 主題歌:Lily’s Blow「NAI NAI NAI」
公式サイト:kizuaku.jp
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