映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』初日舞台挨拶が1月28日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、佐々木蔵之介、関ジャニ∞・横山裕をはじめ、北川景子、濵田崇裕、矢本悠馬、木下ほうか、橋本マナミ、橋爪功、小林聖太郎監督が登壇した。
黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」を映画化した本作は、大阪を舞台に繰り広げられる追走劇。「サバキ」と呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としている貧乏な建設コンサルタント・二宮啓之と、イケイケやくざの≪疫病神≫桑原保彦の出会いから物語が展開される。
監督は『毎日かあさん』の小林聖太郎が務め、すぐにキレるイケイケやくざの桑原を佐々木蔵之介が、口だけは達者なぐーたら貧乏の建設コンサルタントの二宮を関ジャニ∞の横山裕がそれぞれ演じるほか、北川景子、濵田崇裕(ジャニーズWEST)、橋爪功、國村隼、矢本悠馬、橋本マナミ、中村ゆり、木下ほうか、キムラ緑子、宇崎竜童が共演する。
主人公のイケイケやくざ桑原を演じた佐々木は「おはようございます!7:50の回から観てくださって、メチャクチャ早起きしてくださってありがとうございます。今日、いよいよ初日です!こんな熱気で迎えてくださることをすごく嬉しく思っています」と感謝を述べ、ぐーたら貧乏の二宮を演じた横山も「朝早くからありがとうございます。撮影していたのが1年ぐらい前で、今日という日を迎えられてほっとしてます」と挨拶。
「正直、この作品では自分の以外の役をやってみたかった」とのお題に、佐々木は「この役を愛していますので、手放したくありません!」と笑顔。横山は「二宮は演じていてすごく充実してたから、また二宮やりたいな」と会場を沸かせていた。また、二宮が想いを寄せる従妹の悠紀を演じた北川は「もともと女性キャストが少ないんですけど、私が考えた時に橋本さんの役はできないなって...。あの色気は橋本さんにしか出せないから、適材適所ということですね(笑)」と答えた。映画プロデューサー小清水の愛人・玲美を演じた橋本「そういっていただけると嬉しいんですけど、私が北川さんの役柄をやると浮いていたかもしれないから、玲美の役でよかったです」と返し、笑いを取っていた。
また、「正直、東京に魂を売ったと思う時がある」という質問に、木下が「僕は早々に魂を売りましたね(笑)」と回答。「大阪ってガラ悪いじゃないですか(笑)僕の東京に来た時の印象は、皆ちゃんと列に並ぶし、クラクション鳴らさないし、急にどついてくる人もいないから、平和なこっちの方が合ってるなと思いました(笑)」と明かすと、会場からは笑い声が溢れていた。横山は「こないだ大阪でロケしてて、普通のおばちゃんが僕のところに近寄ってきて僕のポケットに飴ちゃん入れていきましたけどね(笑)いい街ですよ!」といい、木下も「いい街ではあるよね」と同意し、仲睦まじい様子をのぞかせた。
最後に横山は「今日初日を迎えて、ここからが勝負だと思っていますので、色んな方に薦めていっていただきたいと思います。この映画が大きくなれるかどうかは皆さんの力次第だと思うので、ぜひ力を貸してください。ありがとうございました!」と挨拶。
佐々木は「この映画は一昨年の冬にクランクインしました。大阪が舞台で、関西弁でカッコいい映画が撮れたらなって。関西弁だけどベタベタじゃなくて、もっと乾いた、ふたりの関係も乾いた、カッコいい大阪の映画が撮りたいと思っていました。熱血じゃなくて、突き抜けたぐらいの爽快感があって激しくて、悪くて色っぽい男も出てくるし、こずるい男も出てくるけどチャーミングで、女性もそれを支える強さがあって...そんな映画が撮れたらと思ったらそれが本当に撮れて、できました!桑原と二宮は腐れ縁なんですけど、今日来てくださった皆さんも腐れ縁だと思って、この映画をずっと先まで忘れないでほしいし、皆さんに広げていただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました!」と熱く締めくくると、場内からは今日一番の大きな拍手が起こった。
映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』は全国公開中
【CREDIT】
監督:小林聖太郎
原作:黒川博行『破門』(KADOKAWA刊)第151回直木賞受賞作≪疫病神シリーズ第5作目≫
脚本:真辺克彦、小嶋健作、小林聖太郎
主演:佐々木蔵之介 横山裕/北川景子 濵田崇裕(ジャニーズWEST) 矢本悠馬 橋本マナミ 中村ゆり 木下ほうか キムラ緑子 宇崎竜童/國村隼 橋爪功
配給:松竹 公式サイト:http://hamon-movie.jp/
©2017「破門 ふたりのヤクビョーガミ」製作委員会