映画『サクラダリセット』完成披露試写会が9日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、野村周平、黒島結菜、平祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里、監督の深川栄洋が登壇した。
本作は、能力者たちが暮らす街・咲良田(サクラダ)を舞台に、驚異的な「記憶保持」の能力を持つ高校生・浅井ケイが、「リセット」の能力を持つ春埼美空と共に、2年前に死んでしまった同級生・相麻菫を蘇らせるべく奮闘するさまを描く青春ミステリー。
「記憶保持」能力を持つキャラクターを演じた野村は、自身の役作りについて尋ねられ「一度見たもの、感じたものを絶対に忘れない能力。すごい賢い役なんです。監督から『姿勢を良くしてください』『賢そうな喋り方をしてください』とか。すごい失礼でしょ!?普段がバカみたいって言われてるみたいで(笑)だから必死に賢そうに難しい漢字を言う練習をしたりしてましたね」と語る。
深川監督が「浅井ケイは本当に頭が良くて全能。野村くんの要素をどのように出していくか」と話し始めるも、野村は「言葉選べよ言葉選べよ」とタメ口で連呼。笑いが起こる中、深川監督は「『できるかな?大丈夫かな?』と思っていたんですが、仕上がってみたら、今までにない野村周平のエキセントリックな一面が出ていた」と野村の芝居を絶賛していた。
また、「リセット」の能力を持つ美空を演じた黒島は「世界を最大3日間だけ巻き戻せる能力を持っていて、役柄はすごくおとなしくて、(野村演じる)ケイと行動をいつも共にしています。感情があまり表に出ない静かな役なんですが、内に秘めているのもはすごいんです。それがどんどん後篇にかけて成長していきます」と自身の役柄について触れる。
同じく、自身の能力について問われた平だが「秘密です!」ときっぱり。物語のカギを握る役どころなだけあって「今は内緒ですね〜」と濁していた。「声を届ける」能力を持つ中野智樹を演じた健太郎は「わかりやすく言うと、他人の頭の中に自分の声が鳴り響く能力」と明かす。すると野村から「ちょっとやってみて」とムチャぶり、健太郎は「ちょっと今はできないんですけど...やったところで頭の中のことですからわからない(笑)」と笑いを取っていた。
一方、あらゆるモノを消す能力を持つ村瀬陽香役の玉城は「すごい強力な能力で、ケイのライバル。能力に絶対的な自信を持っている女の子で、声のトーンや威圧的な目線を意識して演じました」とコメント。恒松も「目を合わせた相手の記憶を操作できる、思い通りにできるいい感じの能力を持った役。これも強力な能力で、村瀬と一緒に行動してケイのライバル的な立ち位置です」と明かした。
野村の高いテンションに「助けられた」というキャスト陣。黒島が「野村さんは本当にムードメーカーで、すぐにみんなと打ち解けられて仲良くなれました」と話すも、これまで終始よく喋っていた野村がここで沈黙。黒島が「なんでこういう時黙ってるんですか!」とツッコむと、ようやく野村が「一つ言いたい」と口を開く。「『おはよう』くらい笑って言おうぜ!どうなのそこんとこ最近の若いの!」と活気づけると、健太郎は「普通に挨拶してるんですが、野村くんのベクトルが異常に高いんです!『おはよう』を5、6回続けて言うんです(笑)」とマネしてみせ、平が「朝現場ついて、控え室で待ってると口笛を吹いて入ってくるんです!」と暴露。健太郎も「50mくらい離れてても『あ、来たな』『そろそろ野村くん来る』ってわかる(笑)」と明かし、会場からは笑い声が溢れていた。
現場の雰囲気の良さが垣間見れるトークに、深川監督がさらに「膝に乗ってくる俳優は初めて」「野村周平は人との距離感があまりつかめてない(笑)この人はすごいなと思った」と暴露し、笑いを取っていた。
イベントでは、約一週間後に控えるバレンタインにちなんだトークも。「理想のバレンタインは?」という質問に、野村は「理想なら逆にもらいたくない!もらったことがありすぎるから、もらってみたくないんです!」と豪語。その言葉に会場からは「えー!」と驚きの声が上がり、野村は「うそうそ!言うほどもらってない」とリセットしようとするも、平から「ちょっと意味がわからない(笑)」とツッコまれていた。
フォトギャラリー
映画『サクラダリセット』【前篇】3月25日(土)【後篇】5月13日(土)2部作連続公開
【CREDIT】
出演:野村周平、黒島結菜、平祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里、吉沢悠、丸山智己、中島亜梨沙、大石吾朗/加賀まりこ【後篇】八木亜希/及川光博
監督・脚本:深川栄洋
原作:河野裕「サクラダリセット」シリーズ
主題歌:flumpool「ラストコール」/後篇エンディングテーマ:flumpool「ナミダリセット」
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