日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW ヒトヤノトゲ〜獄の棘〜」トークイベントが8日、都内・時事通信ホールにて行われ、主演の窪田正孝をはじめ、小澤征悦、萩原聖人、平山秀幸監督が登壇した。
本作は、刑務所勤務の腐敗した刑務官たち、ひと癖もふた癖もある受刑者たちと対峙しながらも、刑務所内の闇をあぶり出していく社会派サスペンス。窪田が演じるのは、刑務官であった亡き父親と同じ職業に就いた新人刑務官・武島良太。共演には、小澤征悦、泉谷しげる、池田成志、萩原聖人らが名を連ねる。監督を、『愛を乞うひと』でモントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀監督賞ほか多くの賞を受賞し、 『レディ・ジョーカー』『エヴェレスト 神々の山嶺』などで知られる平山秀幸が務める。
本ドラマで初の刑務官役を演じた窪田。刑務所内での撮影に「やっぱり独特な空気は流れてましたね。クランクイン前に『独房の中ってどうなってんのかな？』と思って中を見ていたんですが、助監督さんが（ドアを）閉めたんです。実際に中に閉じ込められて『助けて〜』みたいな感じになりました」と笑顔。「ドアノブがないんですよね。外から閉められちゃうとどうやっても出られなくなっちゃうんです。でも色々探検してて楽しかったです！鉄格子も本物だったり、専門のものを使うのに手間取ったりもしましたが、話を重ねるごとに慣れてきましたね」と言及した。
また、平山組初参加に窪田は「静かに見てくださっている印象があって。作品も本当にそうで、気付いたら善悪の判断ができなくなってる状態になるんです。テストをワンカットワンカットやらせてもらって、体とシーンがだんだん出来てくる印象があった」と語る。小澤らとの共演に「直接教えてもらうことは言葉でもちろんあるんですが、それ以上に男同士だから肌で感じることが多くて。仕草とか。そういうのをずっと見てました」と真面目に明かすと、小澤は「いま『男同士肌で感じあう』って言ってましたけど、セクハラじゃないですからね！」とツッコミ、笑いに変えていた。
そんな小澤は、窪田との初共演に「勘が鋭い。前にも言わせてもらったことがあるんですが、すごくまっすぐな男で“初夏のリス”みたいな子。『やっと夏が来た〜っ』『やった〜嬉しい！』っていう何かを内に秘めたリス（笑）そういうまっすぐさをすごく感じたんです！」と太鼓判。萩原も「とにかくストイックなんです！“初夏のリス”がストイックかどうかはわかりませんが、とにかくストイックな男。『こいつめんどくせえな〜』って思うくらい（笑）」と絶賛していた。“初夏のリス”と称された窪田は「やった〜嬉しい！！」と甲高い声で“初夏のリス”になりきり、はにかんでいた。
最後に窪田は「善悪の区別っていうのは本当につかないもので、そこに流されていったり自分の中でモヤモヤが溜まっていったりすることっていっぱいあると思うんです。今回は刑務所を舞台にした物語ですが、実際の私生活の中でもすごく置き換えられるものがあって、（このドラマから）大切なものを思い出させてくれる、気づかせてくれることがあると思います。ぜひ6話楽しんで観ていただけたら」とアピールし、イベントを締めくくった。
日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW ヒトヤノトゲ〜獄の棘〜」3月19日放送スタート（全6話）毎週日曜よる10：00 ※第1話無料放送 WOWOWプライムにて
【CREDIT】
原作：大門剛明「獄の棘」（KADOKAWA刊）
監督：平山秀幸
出演：窪田正孝 小澤征悦 池田成志 駒木根隆介・泉谷しげる・野波麻帆 螢雪次朗 中村育二 萩原聖人 ほか
番組特設サイト：http://www.wowow.co.jp/dramaw/hitoya/
