ディズニー・アニメーションの名作を、エマ・ワトソン主演で実写映画化した『美女と野獣』のプレミアム吹替版でベル役を演じる昆夏美と、京都で上演中の劇団四季ディズニーミュージカル「美女と野獣」で野獣を演じる田邊真也、ベルを演じる平田愛咲の夢の対談が実現した。
この日、昆は本舞台を観劇し、興奮冷めやまぬまま2人と対面。昆にとって田邊は幼いころから見ていた劇団四季の舞台に出演していた憧れの俳優で、また平田は友人関係にあるという。
一足早く実写映画版を鑑賞した田邊は、受けた印象について「僕の中で作っていたイメージが完全に視覚的にとらえられた。イメージが広がりましたね」とコメント。平田も「私もアニメーションのファンで、ミュージカルをやらせていただくときに、アニメーションからイメージを膨らませていましたが、実写版はより奥行きがでているなと思いました」と語る。
舞台との違いについて昆は「ベルには母親がなぜいなかったのか、父親はどうして母親のことを語らなかったのかなど、今までアニメーションや舞台で描かれなかったベルや野獣のキャラクターの背景が描かれているのは大きなポイントです」と実写版で明かされる新しい一面について語った。
「舞台版もそうですが、実写版でもベルとモーリスの歌があるなど、アニメーションよりも親子の愛が描かれていて、映画を観たとき、まず親子愛で泣いてしまいました」という昆に、「私も!」と深く同意した平田。キャラクターの背景が深掘りされている分、感情移入しやすい点も今回の実写版の魅力のひとつのようだ。
田邊は、アニメーション版にはなく、舞台版と実写版にはある“野獣のソロ曲”についての違いについて語る。「舞台では薔薇に触れようとするベルに対して『出ていけ』といった後に野獣が歌う『愛せぬならば』。一方、実写版では、本当はベルに愛しているといいたいのに、愛しているからこそ父親の元に帰した後に歌う『ひそかな夢』。位置関係は異なりますが、ともに彼女を愛するという同じ想いを歌っていますね」と野獣役ならではの思いを語り、「僕は今日も楽曲を聴きました。聞けば聞くほどいい曲で癖になります。『ひそかな夢』(実写版楽曲)は僕もぜひ歌ってみたいですね」と楽曲の虜となったようだ。
今回、エマ・ワトソン演じたベルの印象を平田に尋ねると「すごく現代的な女性。エマが演じることによって。アニメーションは26年前の作品ですが、今の私たちとなんら変わりがなく身近に感じましたね」とコメント。昆は「彼女の元々持っている凛とした印象というのは今回の映画版のベルの見どころだなと思います。アニメーションだと、もう少し可憐で女性らしいイメージがあったのですが、映画版だと強さや自立した女性の印象を受けました」と明かした。
続けて「エマが演じるベルは、スタイリッシュさも兼ね備えながらも知的で、今までイメージしていたベルとは少し違うとみなさんも思うんじゃないかなと思います」とエマ版ベルの魅力についてコメントした。
『美女と野獣』を語る上で欠かせないボールルームのシーンについては、「きれいでした!アニメーションもすごくきれいですけど、美しいイメージがそのまま再現されていました」と平田。また田邊も「とても美しく、圧倒されました」と記憶を呼び起こしうっとりした表情を浮かべた。
昆は「今まで暗いお城がボールルームのシーンで一気に明るくなり、映像だからこそできる細やかな表現で色遣いの変化も感じますね。今日2人が舞台でドレスを着て踊っている時に、黄色いドレスって条件反射で泣くんだなって(笑)野獣がコグスワースとルミエールに『大丈夫だよ』と励まされて出て行って、そこにベルが待っているというところでもう号泣。優しくて愛のある美しいメロディーのもと2人で踊るシーンは本当に名シーン!『美女と野獣』でやっぱりこのシーンが一番好きだなと思いました」と熱弁をふるった。
最後に実写映画をこれから観る方に向けて田邊は「新しい『美女と野獣』です。四季による舞台版を愛してくださっている方にはぜひご覧いただきたいですね。これまで描かれなかった部分を深く味わっていただけると思います」とコメント。平田は「舞台版よりもさらに奥行が生まれた実写版。より広く深く『美女と野獣』のことを知ることができると思います。絶対にご覧いただきたいです」と太鼓判を押した。
映画『美女と野獣』は4月21日(金)より全国公開
【CREDIT】
監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス
原題:Beauty and the Beast 全米公開:2017年3月17日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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